第14話
文字数 2,183文字
マクドナルドでポテトとドリンクを購入し、三人は談話を続けた。
全サイズ150円のキャンペーンが開催されていたので、当然のようにLを選んだ。
刀鍛冶の里の人間に真剣味が足りなくて、それで怒っていて。
しかし里の長に風鈴で宥められてさ。
それで、自分の方がずっと本気で生きているのに、どう頑張ってもナメられ続ける、それは変わらない、何を言っても。と悟って、それで心が折れた。
風鈴を笠に付ける訳がないだろ?
どんな嫌味だよ。
風鈴程度でイライラが収まる訳がないだろ?
そんなのは火を見るより明らかだ。
それを派手にアピールしても、誰一人として気付かない。
風鈴が効いたと思って、里長への信仰が集まるだけ。
蛍はそんな嫌味みたいな事はしたくないんだけど、何故かそういう描写が。
いや、自分に必要な修業だと本能で悟って。
強くなりたくて。
それだけだよ。
しかし煉獄さんは、列車内で超音波を発しながら弁当を食うような変人だ。
火力が高すぎて。
火力調整という視点で見ると、炭治郎と煉獄さんと3人で組む必要があっただろう。
あれは人格形成の為の肥やしとして扱うべきもので、執着し続けてはいけないものだ。
鬼化したのは戯れというか。
本当は普通の人間。
太陽も別に平気。
一応、設定に従っているだけ。
煉獄さんは負けてないけど、猗窩座だって本当は負けていないよ。
クズの中のクズ。
本物の鬼だね。
コイツを倒すのは難しい。
手癖の悪さを裁かれても全く懲りないから。
そこで、絶妙な経済バランスを以て人より少し貧しい生活を送らせてみる。
徐々に精神が削り取られ、精神崩壊は起こさぬものの羨望の念から酷い渇望に襲われて、藻掻き苦しむ事になる。
鬼の力は当然取り上げて。
ポテトはすっかり冷めきっていた。