第14話

文字数 2,183文字

マクドナルドでポテトとドリンクを購入し、三人は談話を続けた。


全サイズ150円のキャンペーンが開催されていたので、当然のようにLを選んだ。

しかし、もうこれだけ話だ。

ゲームしかない。

ゲームだけ?

他にも色々。

タオがいないから。
何? タオ号?
あの子、ゲームは苦手だったんだ。

分からなかったらしい。

ゾウさんがゲームなんて。
いや、中身は可愛い女の子なんだけど。

ゲーム苦手か。

そりゃ……まっすぐ過ぎたね。

弥栄号もそうだし。

蛍石号は分かってくれるけど。

蛍石号とは?
見た目は鬼滅の鋼鐵塚蛍だ。

あの子ね、我慢を強いられてあんなに怒りっぽいキャラになっているの。

本当はとても優しい子なのに。

優しいの?
刀鍛冶の里の人間に真剣味が足りなくて、それで怒っていて。

しかし里の長に風鈴で宥められてさ。

それで、自分の方がずっと本気で生きているのに、どう頑張ってもナメられ続ける、それは変わらない、何を言っても。と悟って、それで心が折れた。

風鈴を笠に付ける訳がないだろ?

どんな嫌味だよ。

あの風鈴は嫌味の表現なの?

どうして。

風鈴程度でイライラが収まる訳がないだろ?

そんなのは火を見るより明らかだ。

それを派手にアピールしても、誰一人として気付かない。

風鈴が効いたと思って、里長への信仰が集まるだけ。

蛍はそんな嫌味みたいな事はしたくないんだけど、何故かそういう描写が。

まさか。

レイディバグか。

サンゴ海の追放。

そう。

絶望して、すぐに霊素慈に帰った。

でも哀しみは全然癒えなくて。

だから少しずつ、蛍石に愛を注がねばならない。

愛なあ。

蛍の身体はあんなに細いのに、どこからあんなに力が。

技術の極みさ。

滅の、憤慨しながら研いでいたよ。

最後の玉鋼の刀なのに、どんな神経をしていたらこんな扱いが出来るんだ、と。

扱いが雑過ぎたって?
里の人間は見る目が無さすぎて。

ナマクラしか打てんし。

素手で殴った方がナンボもマシ。
常中だし。

呼吸法ならそうなるね。

首を斬っても全く死なない。

そもそも斬れない。

本来の倒し方は、論破なんだよね。

心を殺すってこと。
論破って。

無理だろ。

絶望を与える行動に出ないと。

無惨はメンタルショックで死の淵を彷徨ったんだ。

登場キャラ、みんな詰めが甘いんだよ。

例えば?

累はどうやって殺す?

エセ家族という妄執に縛られた鬼だから。

家族という幻想を完全に打ち壊せば精神崩壊を起こすだろう。

この場合、家族とは都合の良い奴隷だ。

つまり奴隷となった家族が謀反を起こすとか。

圧倒的な力の差を以て。

甘くね?
そうだな。

急には思い付かないよ。

累の姉が、累の力で鬼化したのに最強過ぎて累が刃向かえなくなったら、そこから崩壊が始まるだろうね。

人間に戻るか、心が引き裂かれるか。

ん?

累はもしかして……。

太陽を克服出来たかもしれないってこと?

え?

無惨、見る目無さすぎない?

まあ、姉が強いくらいで累は狂うようなタマではないだろうから。

第二の禰豆子になった可能性も。

それは……推奨する殺し方だな。
ちょっと……黒死牟は?
黒死牟はね。

良い暮らしをさせてやればそれで良かった。

まずはそこからだったよ。

無一郎は恐らくそれを悟ったんだ。

そして共感し、黒死牟はわざと殺されたのさ。

全然分からなくて……。

きみが黒死牟は強い強い言うから。

黒死牟はクロノスなので。
なるほど。

クロノスにはセグマか。

え?

相性抜群だったということ?

黒死牟は解脱したの?

そうなるね。
これも正しい鬼の滅し方。
猗窩座は。
猗窩座はさ……。

中の人の都合で。

解脱に時間がかかる。

石田彰が何か?
石田彰本人とは全く関わり合いがないけど、あの人不思議キャラだろ?

大御所っぽいけど、影でヒソヒソされてるの知らない?

解脱までの道が遠くて。

何故あそこまで煉獄に執着したの?
いや、自分に必要な修業だと本能で悟って。

強くなりたくて。

それだけだよ。

しかし煉獄さんは、列車内で超音波を発しながら弁当を食うような変人だ。

火力が高すぎて。

火力調整という視点で見ると、炭治郎と煉獄さんと3人で組む必要があっただろう。

なるほど。

過去の話は。

あれは人格形成の為の肥やしとして扱うべきもので、執着し続けてはいけないものだ。

鬼化したのは戯れというか。

本当は普通の人間。

太陽も別に平気。

一応、設定に従っているだけ。

煉獄さんは負けてないけど、猗窩座だって本当は負けていないよ。

え?

猗窩座、本当は強いの?

憎珀天と同じスタンス。

無惨より強いけど、No.3 という立ち位置の勉強の為に存在しているエクストラ。

憎珀天の良い人感、あれはなんだよ。

エクストラなのか?

エクストラだよ。

半天狗に超心点を貸している存在。

半天狗は。

クズ?

クズの中のクズ。

本物の鬼だね。

コイツを倒すのは難しい。

手癖の悪さを裁かれても全く懲りないから。

そこで、絶妙な経済バランスを以て人より少し貧しい生活を送らせてみる。

徐々に精神が削り取られ、精神崩壊は起こさぬものの羨望の念から酷い渇望に襲われて、藻掻き苦しむ事になる。

鬼の力は当然取り上げて。

こわ。

本当にシリウスなのか。

それはB?

シリウスBだよ。
シリウスCより残虐に見える。
Cに近い。

プロキオンBかも。

ブッチャーばんざい、が嫌なの?
無惨に付く時点で、ブッチャーばんざいの才能はあるよ。

だからクズの中のクズだよ。

考えた事もなかった。

ホークの考え方、しばらく参考にするね。

nosさいころじーだね。
ポテトはすっかり冷めきっていた。
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登場人物紹介

シールック

シリウス

アクルックス

シェル

スクナヒコナ

ミゾレ

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