第57話

文字数 2,059文字

エアホッケーを見てから、バスケットシュートの遊戯を見つめる。

ネットの向こうでは、幾つもシュートを決めようとする人がボールを投げていた。

シュート、入らないなあ。
わざわざゲーセンでシュート練習なんて、と思うが。
分かる。

真実の口なんてやる人の気が知れない。

わかりみ。

アレの顔がこわくて嫌だ。

何?

ミーハーなにいさんなら飛び付くと思ったが。

あの、口の中に手を入れるのが怖いだと?

どんだけビビリなんだ。

意外だよな。

本当にびっくりした。

……ミーハー。

どんな意味なのか調べても出てこない。

ミーハーを知らない?

流行りモノなどに安易に飛び付く、上辺の流行、または一般向けに作られた流行コンテンツに自ら参加しにいく人の事だが。

そうなの?

びっくりしたが。

ぴちぴちピッチの作者がミーハーだなんて。

ぴちぴちピッチ?

芸能人の名前を借りているだろ。

ヒーローの名は堂本海斗。

KinKi Kidsじゃん。

その兄貴はガクト。

GACKTだ。

芸能人大好きな人じゃん。

単行本に、担当にそう勧められて、嬉しいけど照れが酷くてまともに見られなかったって書いてあった。

知らなかった。

そういう意味が。

ぼくの場合は自虐で使っているんだ。

流行りモノの認識を拝借する時など、根がミーハーなので、と前置きする。

そうすると世間受けがにわかに和らぐ。

そんな策略が。

しかし使いこなすには難しい。

流行りモノに?

流行りモノとは?

トレンド。

結構根深くなった、中〜大ヒット。

最新を追ったものに限る。

例えば鬼滅がめっちゃ流行った2022年頃に鬼滅コンテンツを選ぶと、またあ、と言われるが、ミーハーを名乗ると納得される。

流行りに乗りやすい傾向があるのかと判断されて。

なるほど。

使お。

難しすぎるが、鬼滅なら分かる。

またあ、と言われた。

いいじゃないか。

キャンバスはきみのもの。

白い旗は諦めた時にだけかざすの。

今は真っ赤に誘う闘牛士のように。

にいさんは諦めているんだね。

ぼくなら避けるよ。

諦めてなんか!

いない……。

ただ、わからなくて。

やはりゲラ=ハとディアナが必要なようだ。
とんでもなく無能なホークだな。
……パイレーツコースト、脱した。

ウェィプから入れた。

ところで、鬼滅の何で またあ、と言われたの?
4の型で。
シノカタ?

なんだ?

誰だ?

……亜空間切り。
え?

まさか、幻の天元さんの呼吸かい?

またあ。

ふざけているのか?

なるほど。

ロマサガやって

音の呼吸 肆の型 亜空間切り!

とでも言ったのか。

馬鹿め。

そんな。

なんで分かるの?

ドンピシャだが。

肆の型が亜空間切りだと思うのかい?

亜空間は五次元認識だよ。

六次元じゃないと切れないよ。

認識が甘過ぎるね。

徐倫の心が足りないよ。

徐倫の心だと?

あ!

6部だ!

分かった。

採用しよう。

天元さんの肆の型は

三日月斬りだよ。

音もなくエクリプスを斬る技だ。

月光ハヤテから。

月光ハヤテだと?

死を惜しまれたキャラだな。

まさか、そんな巫覡が。

メモメモ。

巫覡って、ふげき だよ。

そうさ ゲキ!ゲキ!カゲキに!

シゲキは笑ったなあ。
懐かしくて笑い過ぎた。
知ってる?

ゲキブルーはスクナなんだよ。

扇で舞って、空を飛ぶんだ。

知らなかった!

出来たよ!

水の上をクルクルと!

観た。

あれは笑ったよ。

ゲキレッドの人、気の毒に思った。

ゴリラなんてやらされて。

本物のゴリラはドラミングなんて滅多にしないのに。

もっとカッコよく決めて欲しかった。

特撮にはそういうのが多くて、たまに哀しい。

役者もそうだし、子どもをナメてんのかと。

分かるよ。

頑張ったんだなって思う。

泣きそう。

覚えているのも。

しかし、ゼロワンのベルト系挿入音は何を話しているのか聞き取れなくて幻滅した。

何故あんなに耳に入らないのか。

分かるよ。

真似できなくて、ググろうにも分からなくて諦めた。

独りよがりでつまらないよな。

独りよがりか。

ああいうのは自己満足というんだな。

初の令和ライダーなのに。

れいわざんねん
何?

れいわ、ざんねん?

令和3年。

令和3年はコロナで大荒れで、反マスクの暴走に辟易して残念に思ったのと掛けている。

遺憾の意を表す時に、令和残念、という。

上手いな。

よく思いつくね。

令和残念話。

令和残念か。

確かに特撮も残念な感じだった。

国内の戦乱はその程度で済んだから、悪くはないが。

やはり残念なものは残念だ。

コロナワクチンとはなんなんだ?

本当に辛かったが。

あれは実はとあるワクチンとすり替えられて、非常に安全なものになっていた。

あれがキツイ人は危なかった。

命拾いした。

しかしあまり打ちすぎると良くないのも事実だ。

本当はぼくは抗体が8しかないので打つべきなのだが、何故かスルーしてしまった。

バレるて。

今更だけどな。

抗体が8?

よく……。

いや、それが必要な時に運良く打てたので、まるで問題はない。

意外と上手くいくのさ。

懐かしいなあ。

あれには本当に驚いた。

なんて豪運だよ。

信じられない。

トントン拍子の加護がついていた。

その時だけ。

トントン拍子?

ああ、なるほど。

トントン拍子……。

なんか分かるよ。

凄く……。

バスケットボールゲームの得点パネルは、全く数が進むことは無かった。
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登場人物紹介

シールック

シリウス

アクルックス

シェル

スクナヒコナ

ミゾレ

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