第71話
文字数 2,146文字
三人は喫茶店を出ると、近くの高級ホテルへと向かった。
丘の上の白く輝く建物の金色の門を、何の抵抗もなく、くぐっていく。
フロントに行き、チェックインをする。
最上階のスイートルームを難なく取ることに成功した。
やがて、吸い込まれるように売店へと移動する。
やがてエレベーターに乗り、最上階まで昇った。
ロビーにて、中央のクッションソファーに目をやる。
それぞれの部屋に戻り、部屋の中を散策してから再びロビーへと戻る。
そのまま、脂の香りの混じった湿度の高い空間へと、四人は誘われていった。
席に通され、具材の到着を待つ。
ガスコンロの点火のあと、透き通った鍋の水が煮立つのを今か今かと見つめた。
運ばれてきたドリンクで、皆で乾杯をした。