第80話  あとがき

文字数 1,429文字

2020年12月
つぶれかけた教室を再建して、15年の月日が経ちました。
あの時始めた「パソコン便り」も創刊160号になりました。

「パソコン便り12月号」を原文のまま紹介いたします・・・・・・・・・・

こんにちは、講師の早川です。いつもご受講ありがとうございます。
今年もいよいよ終わりですね。年末は過去を振返り今後の事を考えるチャンスです。
この頃年のせいか楽しかった青春の頃を思い出すことが多くなりました。
青春といわれる時代からすでに50年余の月日が経ちました。

残念ながらその頃から私が人間的に成長しているとは思えません。
あの時もっと勇気があったら、もっと努力をしていればと悔やんでいます。
あの頃、自分だけはこの貧乏から抜け出してみようと夢中になって勉強しました。
学校の成績もまあまあの所まではいきました。ただ上には上がいます。
いくら徹夜をして頑張ってもその人たちに及ぶことができなかったのを覚えています。
人間の能力は平等ではないと思いました。
蛙の子は蛙。いくら努力してもこの貧しさからは抜けられないような気がしました。
遺伝という運命の連鎖を感じました。自分に自信がなく社会に出る事が不安でした。
自分には何ができるのかと悩み続けた時期がありました。

そんな時、山本有三の小説「路傍の石」の中にジーンとくる言葉がありました。
たった一人しかいない自分の、
たった一度しかない人生を、
ほんとうに生かさなかったら、
人間、生まれてきたかいがないではないか。
という文章に深く感動しました。小説の意味や力を感じました。
人を感動させ、奮い立たせ、生きる勇気を与えてくれる。
読んだ人のその後の人生を変える程の言葉だった。

医者は体を直します。絵や音楽は心を癒します。文学は人生を見直します。
そんな人の心に感動を与える文章を自分でも書いてみたいと思っています。
自分ができることを自分なりに精一杯生きればいいのだと思いました。
そんな思いから自分の人生は自分で切り開いてみようと18歳の時に家を出ました。
環境に応じ能力に応じて工夫し自分のできる範囲で歩んできた結果が現在の姿です。
その18歳の時の気持ちが今でも続いています。

その時の青春時代の思い出を連載しました。
「思い出の走馬灯」という題名で連載しています。
「NOVELDAYS 早川 孝史」で検索してゆっくりご覧下さい。
かなり長編小説になります。覚悟して読んで下さい。
何かが変わると思います。あなたの心の中に幸せの魂が入ることを望んでいます。
 
小説は通常「起承転結」で構成されています。
「起」の部分は導入部で情景描写や人物描写が主であまり変化はありません。
   そこで読むのをやめる人が殆どです。実はそれからが面白くなって行きます。
「承」がその部分にあたります。作者はここに自分の思いを入れて真理を追究し 
   ています。この小説では「承」の部分が10話あたりからです。
「転」では思わぬ展開やこの先の行方を示唆します。そして「結」で結びます。
「結」で人間の生き方や社会との関わり方、そして幸せの作り方等を感じていただけ 
   れば幸いです。運命は自分の心の中にあります。未来はその心が作ります。

「起承転結」を最後まで読むと共感や感動が生まれ、達成感が心に残ります。
小説は架空体験です。自分が主人公になって人生経験をする事にあります。

「魂が導く奇跡の天職」はこれで終幕となります。

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