第69話 私の好きな美術館
文字数 1,331文字
パリで一番好きな美術館と言えば、オルセー美術館である。
まだパリに行ったことのない時に、La museという世界の美術館ガイドという隔週? でだったか講談社から出ていた本があった。毎回、毎回、世界の美術館を案内してくれるのだが、その第一号がオルセー美術館であった。
特集されていた美術館は所蔵されている絵の紹介やら、一人の画家をピックアップして、その人の人生や、絵についてのエピソードまで書かれていた。何よりお気に入りは美術館で買えるというミュージアムショップのアイテム紹介だった。それは本当におしゃれに見えて、絶対、行ってみたいと思っていた。
念願叶って、パリでオルセーに行った時、私は嬉しかった。目の前にゴッホや、ルノワール、モネ、その他、たくさんの有名どころの絵がいくつもいくつも並べられていた。
本当に見たことがある絵ばかりが並んでいる。私の大好きなゴッホの絵も並べられている。
絵にはゴッホの厚塗りされた筆跡があり
「これがゴッホが描いた…」とじっくり見ることができる。
名画がわんさかあるので、本当に何度も行った。もともとオルセーという駅だったそうで、最上階にはその名残の時計の屋根があって、そこにカフェもあった。
お次はモネの美術館として知られているオレンジュリー美術館。
モネの蓮の池に囲まれていて、癒しの空間だった。大きな絵に囲まれても圧迫感は全くなくて、癒しの空間になっている。明るい光と透明な水の中にいるようで、まるで水族館にいるような錯覚を覚えた。
ジベルニーのモネの家にも行ったことがあるが、愛らしくて可愛い家に、何より庭が美しくて、素敵だった。有名な太鼓橋に、蓮が浮かんだ池。相当広い庭で美しい。
自然を愛して、描いた作家。その作品は本当に癒しの空間になる。
後はルーブルだって、楽しい。ショップも多いし、フードコートみたいなのもあった。もちろん歴史的に素晴らしい美術品も多いが、何しろ、広くて疲れる。一日で全部回ろうと思わずに、やはり何度か分けていくか、見たいものだけ見ると割り切るとそんなに疲れない。
私はあまり完璧主義じゃないので、全部見て回ろうという気概もなく、いつも適当にぷらぷら見て回ったりする。たまになぜかルーブルに行きたくなる。
第一日曜日が美術館が無料なことが多かったので、たまたま日曜だったら、ものすごくラッキーだった。
ロダン美術館にもゴッホの絵があるし、ピカソ美術館は建物も素敵で、楽しめる。治安が悪いとされる場所にはあるが、ポンピドゥセンターもその個性的な外観とともに現代アートが飾られていている。
初めてパリに来た時、たくさん美術館があるので、全部に行けなくて残念だと思った
「パリには何かできないことがあると、またパリに来れるから」と大学の先生に言われたことがある。
その言葉の通り、私はまたパリに来られた。もう慌てず美術館に行きたい時に行けるという最高の贅沢な時間を持つことができた。
美術館で絵を見ると、なんでか自分との対話のようなことをしている気がして、たまにふらっと気分に合わせて、美術館に一人で出かけて、帰ってきた。
自分の絵がいつか飾られたらいいなぁ…なんて思っていた高校生の自分が遠く感じた。
まだパリに行ったことのない時に、La museという世界の美術館ガイドという隔週? でだったか講談社から出ていた本があった。毎回、毎回、世界の美術館を案内してくれるのだが、その第一号がオルセー美術館であった。
特集されていた美術館は所蔵されている絵の紹介やら、一人の画家をピックアップして、その人の人生や、絵についてのエピソードまで書かれていた。何よりお気に入りは美術館で買えるというミュージアムショップのアイテム紹介だった。それは本当におしゃれに見えて、絶対、行ってみたいと思っていた。
念願叶って、パリでオルセーに行った時、私は嬉しかった。目の前にゴッホや、ルノワール、モネ、その他、たくさんの有名どころの絵がいくつもいくつも並べられていた。
本当に見たことがある絵ばかりが並んでいる。私の大好きなゴッホの絵も並べられている。
絵にはゴッホの厚塗りされた筆跡があり
「これがゴッホが描いた…」とじっくり見ることができる。
名画がわんさかあるので、本当に何度も行った。もともとオルセーという駅だったそうで、最上階にはその名残の時計の屋根があって、そこにカフェもあった。
お次はモネの美術館として知られているオレンジュリー美術館。
モネの蓮の池に囲まれていて、癒しの空間だった。大きな絵に囲まれても圧迫感は全くなくて、癒しの空間になっている。明るい光と透明な水の中にいるようで、まるで水族館にいるような錯覚を覚えた。
ジベルニーのモネの家にも行ったことがあるが、愛らしくて可愛い家に、何より庭が美しくて、素敵だった。有名な太鼓橋に、蓮が浮かんだ池。相当広い庭で美しい。
自然を愛して、描いた作家。その作品は本当に癒しの空間になる。
後はルーブルだって、楽しい。ショップも多いし、フードコートみたいなのもあった。もちろん歴史的に素晴らしい美術品も多いが、何しろ、広くて疲れる。一日で全部回ろうと思わずに、やはり何度か分けていくか、見たいものだけ見ると割り切るとそんなに疲れない。
私はあまり完璧主義じゃないので、全部見て回ろうという気概もなく、いつも適当にぷらぷら見て回ったりする。たまになぜかルーブルに行きたくなる。
第一日曜日が美術館が無料なことが多かったので、たまたま日曜だったら、ものすごくラッキーだった。
ロダン美術館にもゴッホの絵があるし、ピカソ美術館は建物も素敵で、楽しめる。治安が悪いとされる場所にはあるが、ポンピドゥセンターもその個性的な外観とともに現代アートが飾られていている。
初めてパリに来た時、たくさん美術館があるので、全部に行けなくて残念だと思った
「パリには何かできないことがあると、またパリに来れるから」と大学の先生に言われたことがある。
その言葉の通り、私はまたパリに来られた。もう慌てず美術館に行きたい時に行けるという最高の贅沢な時間を持つことができた。
美術館で絵を見ると、なんでか自分との対話のようなことをしている気がして、たまにふらっと気分に合わせて、美術館に一人で出かけて、帰ってきた。
自分の絵がいつか飾られたらいいなぁ…なんて思っていた高校生の自分が遠く感じた。