第93話 パリの百均? TATI

文字数 1,062文字

 日本は本当に素晴らしい国である。百均でいろんなものが揃えられ、三百円均一ではおしゃれなものが手に入り、ユニクロでは素材の良い服が安価で手に入る。

 そんなに素材が良くなくて、その場しのぎでいいけど、欲しいものとかある。ゴミ箱とか。フランスには百均がないので、いちいちいいお値段がする。困っていたら、TATIという激安雑貨店があるという。

 そういうわけで出かけてみた。ピンクのギンガムチェックの看板がかわいいが、お店の中はもう雑多なお安いものがたくさん並べられている。安かろう、悪かろう。でも使えなくはなかろう。中には壊れそうなものもあるからしっかり見極めなくてはいけない。私は永住するわけではないので、当座の使えるものがあればよかったので、TATIにはお世話になった。
 キッチュで壊れそうなものがお安く売っていた。日本の百均のクオリティの素晴らしさを実感するが、仕方あるまい。
 しかしこのお店、現在では潰れてしまっているらしい。

 そしてユニクロのようなとりあえず、安価で、デザインは均一ですが、質が良くて…ワードローブに必要なものが置いてますという店はない。
 安い普通のTシャツが欲しい…と思って買う店がないのだ。

 だからGAPやH&Mで探すのだけれど、どれもなんだかプリントが激しかったりする。
「うーん」
 今はパリにユニクロもあるのかな?
 当時はましなプリントを探して着たりしていた。

 お金を出せば可愛い服はもちろんパリにはたくさんある。コントワーデコトニエというブランドのセーターはすごくデザイン性があって可愛い。百貨店に入っているお店なので、まぁまぁ、お高いのだけれど、全く買えないほどでもなかった。

 夏用の安いお洋服を探すのは苦労する。
 夏の服について私はいつも不思議なことがあった。
 結構、ノーブラな女の子たちが多かったのだ。アジア人以外の女の子はものすごくピタッとしたTシャツや、タンクトップを好んで着るので、はっきりとノーブラだと分かる。しかしそれに全くエロさを感じない。ギョッとするがエロさはない。
 しかし…アジア(特に東アジア)の女の子がタンクトップからチラ見えするブラの紐が見えるとものすごくエロさを感じてしまう。目のやり場がうろうろしてしまう。それはなぜなんだろう。
 友達に聞くと、
「え? そうかな?」と言われたので、私の性癖かもしれないけれど、黒髪ロングの女の子の下着がチラ見えする方がどきどきしてしまう。

 隠した方がエロい(私の性癖だろうが)ブラジャーの存在意義が分からなくなってしまった。







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