第76話 学校の怪談 花子さん3
文字数 1,237文字
第76話 学校の怪談 花子さん3
「和泉ー。お前ペットだけでは飽き足らずついに妹まで学校に連れて来るようになったのかー。」
幸田先生は言うが他の生徒には見えていないのでみんなが怪訝な顔をしている。
先生危ない人と思われちゃうよ。
放課後、先生が顧問をしている超自然現象研究部の部室。
部員は4人しかいないし今日はUFOの目撃情報があったってことで近くの小高い丘の上の公園に行っているらしい。
本棚には魔法や呪術、世界の七不思議など、有名な専門雑誌も並んでいる。
「幸田先生、今朝のアレはまずいよ。」
どちらかと言うと鷹揚でぼんやりとして見える先生は頭を掻いている。
「つい、自分にしか見えないってことを忘れてしまうんだよ。」
「それにしても、まさか花子さんを連れて来るなんて思いもよらないだろう?」
「恵子さん先生にお礼を言いに来たんだよ。先生が小学生の頃から花子さんを気にかけて心配してくれているの知っていたって。」
「幽霊仲間はたくさんいたけれどやっぱり人間が気になるのよ。」
「だから私が見える人間がいるのは嬉しかったわ。」
「でも、ごめんなさい幸田先生はタイプじゃなかったの。」
恵子さんはけろっと言う。
小学三年生みたいな子供に30近いおっさんが好きだとか言われてもどうだかな?
ギロっと恵子さんに睨まれた。
心が読める?
「タイプだったらどうするの?」
「もちろん取り憑くのよ。」
取り憑いた人間を積極的に取り殺すような事は出来ない。
ただ取り憑かれた人間が生きる意欲を奪っていく。
最終的にはなるべく早く自分と同じ地縛霊にして末永く一緒に暮らすのが取り憑く目的だとか。
「具体的はなにが出来るの?」
「耳元でタバコは辞めちゃダメとか、もっと納豆に醤油をたくさんかけてとか不健康なことを囁いてそそのかすのよ。怖い?」
「うーん、別にいいか。」
「お前たちさ、超自然現象研究部に入れよ。」
幸田先生が言う。
「なんで?」
「この部って今4人しかいないんだけど3年の2人がもう時期受験で抜けると人数不足で廃部になっちゃうんだよ。」
「だからさ、名目だけでも....頼めないかな?この部屋自由に使えるし、どう?」
先生なんで一所懸命なのかな?
「先生、ダメだよ俺たちも3年なんだから足しになんないよ。」
「あきらー。俺たちならなんとかしてやれるんじゃないか。ほら、あの手で。」
ユキオ乗り気だね。
パソコンもプリンターもあるし、いいかもね。
「道満、ワルだね。」
「晴明、お前もな。うひひ。」
平安の頃いろいろな術を使っては道長の政敵から小銭を巻き上げて遊びまわったもんだ。
ユーコが「これこれこの2人の感じ、いいわー。」とかつぶやいている。
ユーコ、違うからね。
「じゃあ、ちょっと遊んでみるか。」
あきらがそう言った途端、バーンっと部屋の隅っこにあったロッカーの扉が開いた。
丁度帰って来た部員の1人が声を上げる。
「あーっ、開かずのロッカーが開いたー。」
「ホントかー。」
そう言いながらドサドサと沢山の霊がロッカーから出てきた。
まだ日中なんだからー。
「和泉ー。お前ペットだけでは飽き足らずついに妹まで学校に連れて来るようになったのかー。」
幸田先生は言うが他の生徒には見えていないのでみんなが怪訝な顔をしている。
先生危ない人と思われちゃうよ。
放課後、先生が顧問をしている超自然現象研究部の部室。
部員は4人しかいないし今日はUFOの目撃情報があったってことで近くの小高い丘の上の公園に行っているらしい。
本棚には魔法や呪術、世界の七不思議など、有名な専門雑誌も並んでいる。
「幸田先生、今朝のアレはまずいよ。」
どちらかと言うと鷹揚でぼんやりとして見える先生は頭を掻いている。
「つい、自分にしか見えないってことを忘れてしまうんだよ。」
「それにしても、まさか花子さんを連れて来るなんて思いもよらないだろう?」
「恵子さん先生にお礼を言いに来たんだよ。先生が小学生の頃から花子さんを気にかけて心配してくれているの知っていたって。」
「幽霊仲間はたくさんいたけれどやっぱり人間が気になるのよ。」
「だから私が見える人間がいるのは嬉しかったわ。」
「でも、ごめんなさい幸田先生はタイプじゃなかったの。」
恵子さんはけろっと言う。
小学三年生みたいな子供に30近いおっさんが好きだとか言われてもどうだかな?
ギロっと恵子さんに睨まれた。
心が読める?
「タイプだったらどうするの?」
「もちろん取り憑くのよ。」
取り憑いた人間を積極的に取り殺すような事は出来ない。
ただ取り憑かれた人間が生きる意欲を奪っていく。
最終的にはなるべく早く自分と同じ地縛霊にして末永く一緒に暮らすのが取り憑く目的だとか。
「具体的はなにが出来るの?」
「耳元でタバコは辞めちゃダメとか、もっと納豆に醤油をたくさんかけてとか不健康なことを囁いてそそのかすのよ。怖い?」
「うーん、別にいいか。」
「お前たちさ、超自然現象研究部に入れよ。」
幸田先生が言う。
「なんで?」
「この部って今4人しかいないんだけど3年の2人がもう時期受験で抜けると人数不足で廃部になっちゃうんだよ。」
「だからさ、名目だけでも....頼めないかな?この部屋自由に使えるし、どう?」
先生なんで一所懸命なのかな?
「先生、ダメだよ俺たちも3年なんだから足しになんないよ。」
「あきらー。俺たちならなんとかしてやれるんじゃないか。ほら、あの手で。」
ユキオ乗り気だね。
パソコンもプリンターもあるし、いいかもね。
「道満、ワルだね。」
「晴明、お前もな。うひひ。」
平安の頃いろいろな術を使っては道長の政敵から小銭を巻き上げて遊びまわったもんだ。
ユーコが「これこれこの2人の感じ、いいわー。」とかつぶやいている。
ユーコ、違うからね。
「じゃあ、ちょっと遊んでみるか。」
あきらがそう言った途端、バーンっと部屋の隅っこにあったロッカーの扉が開いた。
丁度帰って来た部員の1人が声を上げる。
「あーっ、開かずのロッカーが開いたー。」
「ホントかー。」
そう言いながらドサドサと沢山の霊がロッカーから出てきた。
まだ日中なんだからー。