第66話 播磨智徳の依頼1-4 イタコシステムズ
文字数 1,016文字
誰だよイタコさんが年寄りばっかりだって言っていたのは?
「大事な観光資源だし師匠達も良いお年なのに働きづくめだから事業として大募集して一新したのよ。」
真っ白で織り模様の入った高級そうな振袖のようだけれど丈は膝上。
アニメに出てきそうな衣装なんだね。
播磨智徳(はりま とものり)社長が手配してくれた現地の案内人だ。
イタコシステムズの第一期生でトップスターの星川水音(ほしかわみずね)
なんかAIが考えた様にそれっぽい名前だ。
「芸名?」
「芸人じゃないけど演出は大切よ。」
「クチヨセって誰でもできるの?」
ユーコが聞く。
「プロトコルさえちゃんとすればこの霊場自体がシステムになっているし霊場を中継するお札もあるし、霊感を付与する霊具もあるから誰でもできると思う。」
霊感の付与をする霊具とはすごいものを作っているんだな。
少しでも霊感がないと霊と交信ができないもんね。
浄仏した魂が現世に出てくる事はない。
ただ記憶や記録はアカシックレコードにあるのだから引き出して来てパーソナリティを再構築すればAIみたいに生前と同じ様な受け答えが出来るだろう。
つまりバーチャル霊を構築して顧客の問いに応じさせるのがクチヨセなんだ。
だってその辺うろついている霊なんて悪霊とか地縛霊ぐらいしかいないんだからね。
まともに降霊術なんかしたら大変だよー。
イタコシステムズは播磨智徳社長が進めている新事業で古来から伝統としてほぼ口伝のみで続いてきたイタコのクチヨセを事業化しようとするものだ。
クチヨセはいつも行列で全国的にもかなりの需要があるので事業として成立するらしい。
似たような事業で香港では風水師の学校と事務所をつくっている。
播磨智徳社長としては趣味の延長みたいな事業だけど力は入れていると言う話しだ。
ところが事業の立ち上げに関わったシステム開発者の3人が忽然と消えてしまった。
システム開発と言ってもこの3人がやっていたのはクチヨセのためにアカシックレコードとイタコレディ達をつなぐためのインターフェイス作り。
霊感付与の為の霊具を作ったのも彼ら、彼らは崑崙山で暇を持て余していた方士達だ。
この方士は錬丹術にも通じており西洋の魔術や錬金術の魔法陣的なシステムも構築できる。
ちなみに播磨商事は方士や道士などを包括した専門学校や派遣会社の設立も計画しているし、また魔法使いや錬金術師の学校も作る予定だ。
播磨智徳(トモノリ)社長は失われそうな技術の事業化に目をつけているようだ。
「大事な観光資源だし師匠達も良いお年なのに働きづくめだから事業として大募集して一新したのよ。」
真っ白で織り模様の入った高級そうな振袖のようだけれど丈は膝上。
アニメに出てきそうな衣装なんだね。
播磨智徳(はりま とものり)社長が手配してくれた現地の案内人だ。
イタコシステムズの第一期生でトップスターの星川水音(ほしかわみずね)
なんかAIが考えた様にそれっぽい名前だ。
「芸名?」
「芸人じゃないけど演出は大切よ。」
「クチヨセって誰でもできるの?」
ユーコが聞く。
「プロトコルさえちゃんとすればこの霊場自体がシステムになっているし霊場を中継するお札もあるし、霊感を付与する霊具もあるから誰でもできると思う。」
霊感の付与をする霊具とはすごいものを作っているんだな。
少しでも霊感がないと霊と交信ができないもんね。
浄仏した魂が現世に出てくる事はない。
ただ記憶や記録はアカシックレコードにあるのだから引き出して来てパーソナリティを再構築すればAIみたいに生前と同じ様な受け答えが出来るだろう。
つまりバーチャル霊を構築して顧客の問いに応じさせるのがクチヨセなんだ。
だってその辺うろついている霊なんて悪霊とか地縛霊ぐらいしかいないんだからね。
まともに降霊術なんかしたら大変だよー。
イタコシステムズは播磨智徳社長が進めている新事業で古来から伝統としてほぼ口伝のみで続いてきたイタコのクチヨセを事業化しようとするものだ。
クチヨセはいつも行列で全国的にもかなりの需要があるので事業として成立するらしい。
似たような事業で香港では風水師の学校と事務所をつくっている。
播磨智徳社長としては趣味の延長みたいな事業だけど力は入れていると言う話しだ。
ところが事業の立ち上げに関わったシステム開発者の3人が忽然と消えてしまった。
システム開発と言ってもこの3人がやっていたのはクチヨセのためにアカシックレコードとイタコレディ達をつなぐためのインターフェイス作り。
霊感付与の為の霊具を作ったのも彼ら、彼らは崑崙山で暇を持て余していた方士達だ。
この方士は錬丹術にも通じており西洋の魔術や錬金術の魔法陣的なシステムも構築できる。
ちなみに播磨商事は方士や道士などを包括した専門学校や派遣会社の設立も計画しているし、また魔法使いや錬金術師の学校も作る予定だ。
播磨智徳(トモノリ)社長は失われそうな技術の事業化に目をつけているようだ。