第54話 弥勒(ミスラ)降臨3
文字数 920文字
「あーっ、弥勒(ミスラシステム)が見えてきちゃったよ。」
仏様みたいな薄い布の天衣や条帛(じょうはく)っていうたすきみたいなものや腰に裳(も)っていうスカートをはいている。
頭の毛は普通にロングヘアだ。
前回はパンチパーマみたいで大笑いしたら涙目で見られた。
見た目だけなら仏様のコスプレをした普通の女の子だ。
前回大笑いしたせいなのか全く無表情に見える。
まだ怒っているのだろうか?
弥勒(ミスラ)としては人間の救済なんだから「きっと大歓迎だよー。」
って思っているはずなので必死になって邪魔をされるなんて信じられないところだ。
今回2度目だし前回のように拗ねて帰ってくれるかどうかはわからない。
弥勒(ミスラシステム)の周囲に12個の球体が現れて一つづつ光を放つようになる。
カウントダウンが始まった。
「刹弥鬼(セツヤキ)神社の方が劣勢になっている。手を貸してくれ。」
光栄(みつよし) が声をかけてくる。
しかし、ここも戦力が拮抗していて手を引く訳にはいかない。
「なんだセーメーここなら大丈夫じゃぞ、じきにわしの分体が合流するからのう。」
「なんだー。ドーラの分体がきてしまったらシッダールタとかややこしいのが一緒に来ちゃうんじゃないのか?」
「来ちゃうさ、しょうがないじゃろう。あいつもひまじゃし。」
「なんだかんだでカウントダウンはあと三つなんとか持ちこたえられそうじゃないか?」
ユキオが言う。
ところがカウントダウンはあと三つを残してぴたりと止まった。
同時に十二神将の動きも止まった。
鐘の音が鳴り響く。
ガムラン音楽のようだ。
弥勒菩薩(ミスラ)が歌い始める。
体を通り抜け、魂をすくいあげるような聖なる歌声。
鬼も妖も九鬼将も野良鬼もその声に魅せられたかのように動けなくなる。
十二神将とその眷属がペンライトを出してふり始める。
84,000本 x 2のペンライトがリズム正しく振られる。
そこに九鬼将や妖、野良鬼達も一緒にペンライトを振り始める。
「ミスラー。ミスラー。ミスラちゃーん。」
と声が合わさる。
えー。何これ?弥勒菩薩(ミスラ)のライブじゃん。
「今回はやめないわよー。最後まで歌うんだからー。」
ミスラちゃん涙目になって歌っている。
えーっ、えーっ、えーっ。
なにこれー。
仏様みたいな薄い布の天衣や条帛(じょうはく)っていうたすきみたいなものや腰に裳(も)っていうスカートをはいている。
頭の毛は普通にロングヘアだ。
前回はパンチパーマみたいで大笑いしたら涙目で見られた。
見た目だけなら仏様のコスプレをした普通の女の子だ。
前回大笑いしたせいなのか全く無表情に見える。
まだ怒っているのだろうか?
弥勒(ミスラ)としては人間の救済なんだから「きっと大歓迎だよー。」
って思っているはずなので必死になって邪魔をされるなんて信じられないところだ。
今回2度目だし前回のように拗ねて帰ってくれるかどうかはわからない。
弥勒(ミスラシステム)の周囲に12個の球体が現れて一つづつ光を放つようになる。
カウントダウンが始まった。
「刹弥鬼(セツヤキ)神社の方が劣勢になっている。手を貸してくれ。」
光栄(みつよし) が声をかけてくる。
しかし、ここも戦力が拮抗していて手を引く訳にはいかない。
「なんだセーメーここなら大丈夫じゃぞ、じきにわしの分体が合流するからのう。」
「なんだー。ドーラの分体がきてしまったらシッダールタとかややこしいのが一緒に来ちゃうんじゃないのか?」
「来ちゃうさ、しょうがないじゃろう。あいつもひまじゃし。」
「なんだかんだでカウントダウンはあと三つなんとか持ちこたえられそうじゃないか?」
ユキオが言う。
ところがカウントダウンはあと三つを残してぴたりと止まった。
同時に十二神将の動きも止まった。
鐘の音が鳴り響く。
ガムラン音楽のようだ。
弥勒菩薩(ミスラ)が歌い始める。
体を通り抜け、魂をすくいあげるような聖なる歌声。
鬼も妖も九鬼将も野良鬼もその声に魅せられたかのように動けなくなる。
十二神将とその眷属がペンライトを出してふり始める。
84,000本 x 2のペンライトがリズム正しく振られる。
そこに九鬼将や妖、野良鬼達も一緒にペンライトを振り始める。
「ミスラー。ミスラー。ミスラちゃーん。」
と声が合わさる。
えー。何これ?弥勒菩薩(ミスラ)のライブじゃん。
「今回はやめないわよー。最後まで歌うんだからー。」
ミスラちゃん涙目になって歌っている。
えーっ、えーっ、えーっ。
なにこれー。