第3話 満月の夜の狂宴

文字数 3,343文字

 俺は痛みでその場で倒れてしまう。意識はあるが後頭部の痛みで身体の自由がきかない状態だった。


「ぐっ……」


 俺は小さく声を出す。


「ハーキース……! こいつを縛り上げろ……!」


 ゴードンは興奮しているようで荒い息遣いをしている。


「分かったぜ……」


 ハーキースはそう言うと俺を地面に寝かせて両手両足を縄で縛り檻の鍵を奪った。


「これでいいだろ?」

「おう……、後はあの双子を起こせばいいな……」

「そうだな……」

「おい、起きろ……!!」


 2人は双子の姉妹を起こし始めた。

 双子達はゆっくりと目を覚ました。


「何……?」


 双子の姉が訊ねた。


「今から楽しいことをするぜ……!」

「えっ……?」


 双子達は状況がよく分かっていないようだった。


「だから、俺達が気持ちいいことをするって言っているんだ……!」

「どういうこと……?」


 双子の姉の方がハーキースに質問する。


「お前達を俺達が犯すんだ……」

「えぇー!!!」


 双子の妹が驚いている。


「静かにしな! 黙らないと殺すぞ……」


 ハーキースが短剣を見せつけて凄む。双子の姉妹はビクッとして黙ってしまう。


「それじゃあ、まずは檻から出ろ……」


 ハーキースはそう命令すると、双子達は素直に従った。


「へぇ、可愛い顔をしてるじゃないか……」


 ゴードンは双子達の顔を見るとニヤリと笑った。


「……」


 双子達は何も言わず俯いている。


「お前達を裸にして楽しむとするか……」


 ハーキースはそう言いながら、双子の姉の方に手を伸ばす。


「嫌……、止めて……」


 双子は抵抗するが、男達に強引に服を脱がされてしまう。

 双子達は腰布以外、裸になっている。大きくはないが形のいい乳房をしている。


「次は腰布だな……」


 ハーキースはそう言うと、今度は腰布に手をかける。


「嫌ぁ……!」

「大人しくしろ……!」


 男達は乱暴に脱がしていく。

 そして、2人は完全に全裸にされてしまった。


「綺麗な肌をしてるな……」


 ハーキースはそう言いながら、双子の姉の方を嘗め回すように見ている。


「……」


 双子達は恥ずかしそうにしていた。


「じゃあ、早速始めるとするか……」


 ハーキースはそう言うと、ミラの胸を掴み肌を舐めていた。

 ゴードンもニアを強引に押し倒し、全身を舐めていた。


「うぅ……」


 妹の方は泣きそうな顔になっていた。


「心配するな……。すぐに終わるからよ……」


 ハーキースはズボンを脱いで自分のイチモツを取り出す。


「ほら、これが欲しかったんだろ?」


 ハーキースのイチモツは大きく反り返っていた。


「いや……」


 ミラは首を横に振る。


「早く入れさせてくれよ!」


 ゴードンは我慢できないのか、自分のイチモツを取り出している。


「やめてよぉ……」


 ニアは懇願するように泣いていた。


「泣くんじゃねえよ! すぐに終わるからよ!」


 ゴードンは一物を挿入しようとする。


「いやああああ!!!」


 ニアは大きな声で叫んだ。


「うるせえな!」


 ゴードンがそう言って、ニアの口を塞いだ。


「んん……」

「どうだ? 気持ち良いだろ?」


 ゴードンはそう言って、腰を動かし始めた。

 近くでハーキースもミラにイチモツを挿入しようとしていた。


「痛いっ……」


 ミラは小さな声で言った。


「そうだ……。それで俺を気持ちよくしてくれ!」


 ハーキースはそう言うと、一気に奥まで入れた。


「あああっ!!!」


 ミラは苦痛の表情を浮かべる。


「おおっ!! 最高だぜ!」


 ハーキースはそう言って、激しく腰を動かした。


「ああ……」


 ミラは苦しそうにしている。


「俺はそろそろ出すぞ……」


 ハーキースはそう言って動きを速めた。


「俺ももう限界だ……」


 ゴードンもそう言って、更に腰の動きを速くする。


「出るぞ……!」


 ハーキースはそう言って、絶頂を迎えた。同時に、ゴードンも果てたようだ。

 男達はゆっくりとイチモツを引き抜いた。それと同時に双子の股間から精液が流れてきた。


「次は姉の方だな……」


 ゴードンはハーキースに代わって、ミラに覆い被さる。


「嫌よ……。お願いだから、許して……」


 ミラは涙目になりながら、必死に謝っている。


「安心しろ……! すぐ終わるからよ……」


 ゴードンはそう言うと、自分のイチモツをミラに挿入した。


「いやっ……」

「動くぜ……!」


 ゴードンはそう言うと、ゆっくりと腰を動かす。


「くっ……!」

「おい、もっと声を出してもいいんだぜ!」


 ゴードンはそう言いながら、さらに強く腰を動かす。


「ああ……! ダメェ……!!」


 ミラは甘い声を出してしまう。


「へっ……! 感じてるみたいじゃねえか……」

「そんなことない……」

「強情な女だな……!」


 ゴードンはさらに腰を強く動かす。


「ああ……!!」

「俺も妹の方とやるか……」


 ハーキースはそう言うと、ニアの方に向かった。


「おい、こっちを見な……」


 ニアは怯えた様子でハーキースを見る。


「お前に俺の相手をしてもらうぜ……」


 ハーキースはそう言いながら、ニアに近づきイチモツの先をニアの顔に向けた。


「嫌よぉ……」


 ニアは涙を流しながら、小さく呟いた。


「黙れ! 大人しくしろ!!」


 ハーキースはそう怒鳴ると、無理やり口の中に突っ込んだ。


「うぐぅ……」

「歯を立てるなよ……」


 ハーキースはそう言うと、ゆっくり動かし始めた。


「ううぅ……」


 ニアは苦しそうな表情をしている。


「いいぞ……。そのまま咥えろ……」


 ハーキースは興奮して息遣いが荒くなっている。


「ううぅ……」


 ニアは目に涙を浮かべていた。


「そろそろ出すぞ……」


 ハーキースはそう言いながら、激しく動いていた。


「ううぅ……」


 ニアは恐怖を感じているのか、目を閉じて震えていた。


「出るっ……!」


 ハーキースはそう言うと、ニアの口に出した。


「うぇ……」


 ニアの口から白濁色の液体が吐き出された。


「俺も、もうすぐ出るぞ……」


 ゴードンはそう言うと、ミラを四つん這いにして腰を掴んで自身の腰を動かす。


「嫌ぁ……!」


 ミラは抵抗するが、男の力には敵わない。


「出すぞ……!」


 ゴードンはそう言って、中に出した。


「ああぁ……」


 ミラは悲しそうな顔をしながら、身体を震わせていた。

 双子達を犯し終えた男達は満足気な表情をしていた。

 行為を終えた後も男達は双子達の身体を舐め回していた。

 双子の姉妹達は抵抗せずにされるがままになっている。


 この光景を見ていた俺は怒りを覚えていた。しかし手足を縛られているため何も出来ないでいた。

 このままでは、何も出来ず朝を迎えてしまう……。どうすれば……。

 その時、檻の中のランシーヌが俺をジーっと見つめていた。


「……」


 俺と目が合うと、ニヤリと笑った気がした。

 その瞬間、男達になすがままにされていた双子達が突然、豹変しだしたのであった。


「あははは!」

「きゃははは!」

「どうしたんだ!?」


 急に笑い出した2人に、男達は狼狽えている。


「何がおかしいんだ?」


 ハーキースが尋ねる。


「貴方達がおかしくってね!」


 ニアが答える。


「どういう意味だ?」

「教えて欲しい?」

「何だ……?」

「それはねぇ……」


 ミラはそう言って、男達の方を向く。


「実は私、吸血鬼なの!」

「なにぃ……」


 ゴードンは驚いている。

 ミラは、いきなりゴードンの首筋に嚙み付くと血を吸い始めた。


「うおっ!」


 ゴードンはミラを引きはがすと、全身から力が抜けたように倒れた。

 ミラの口の周りにはゴードンの血が多量に付いていて犬歯が伸びていた。

 次に、ニアはハーキースに飛びかかり噛み付こうとした。

 ハーキースは咄嗟に右手を突き出して防ごうとしたが、ニアはその手を噛む。

 彼の右手の指が噛み切られていた。ニアは男の指の骨を嚙み砕き咀嚼している。

 指を嚙み切られた痛みで顔をしかめながら左手で傷口を押さえていた。


「てめえ……!」


 ハーキースは怒りの形相でニアを睨むが双子達の様子が一変したことで不安に駆られていた。

 彼の勘で、ここは逃げた方が良さそうだと判断したようだ。

 ハーキースは森の方に向かって走りだした。

 暫くすると、男の悲鳴が聞こえてきた。


「ぎゃああ!!」


 ハーキースの声だ。


「逃さないわ!」


 双子達はそう言いながら、森の中に入って行った。

 数分後、静寂が訪れた。

 そして、双子達が黒い大きな獣と一緒に現われたのであった。
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