第94話 若き修道士の欲望

文字数 3,840文字

 双子達やベスが相手と戦っていた頃、シャイラは若く美しい修道士の男と墓地の傍の林で対峙していたのである。


「貴女からは只者でない雰囲気を感じますね……」


 若い修道士は優しく微笑んで言うと、シャイラは警戒しながらも彼を睨みながら答えたのだった。


「そうだとしたら何?」


 すると、彼は突然言ったのである。


「貴女は、魔女に対してどう思っていますか?」


 シャイラはその問いに一瞬驚いたが、すぐに答えたのだった。


「どう思っているとは? 彼女は私を理解してくれる良き仲間よ……」


 すると、修道士は彼女の答えに納得がいかなかったのか首を傾げて言ったのである。


「貴女は本当に彼女をそう思っていますか?」


 シャイラは更に警戒して彼を睨むと彼女は言ったのだ。


「もちろん思っている!」


 しかし、修道士は呆れながら彼女に言ったのだった。


「嘘つきですね……」


 その言葉にシャイラはムカつき言い返したのである。


「何言ってるの? それとも私が嘘をついているとでも言うの?」


 彼女の怒りが籠った言葉に修道士は不敵な笑みを浮かべて言ったのである。


「僕は知っているのですよ……。彼女の本当の正体を……」


 その言葉にシャイラは驚き表情が変わったのである。そして、彼は続けて話したのだった。


「彼女は魔女すらも殺してきた悪魔ではありませんか?」


 その彼の言葉に動揺した彼女だったがすぐに言い返したのだ。


「何を根拠にそんな事を言っているのかしら? 証拠はあるの?」


 そんな彼女に修道士は言ったのである。


「証拠ならあります。彼女は、貴女の弟を殺した原因の1人です!」

「なっ、何故、それを知っているの?」


 その言葉にシャイラは更に動揺し言葉を失ったのだった……。

 そして、修道士は彼女に近付きながら話を続けたのである。


「僕は貴女の事を全て知っていますよ……。貴女が今まで何をしてきたかもね」


 シャイラは彼が弟の死を知っていることに恐怖し、思わず後退ってしまったのである。

 そんな彼女を見て修道士は不敵な笑みを浮かべて言ったのだ。


「貴女は逃げるのですか?」


 その挑発ともとれる言葉にシャイラは怒りを覚え、顔を赤くして言い返したのだった。


「逃げたりしない!」


 しかし、彼はそんな彼女に更に挑発するように話したのである。


「それに貴方は前に仕えていた魔女が死んだから、今の魔女に乗り換えたのですよね?」


 その言葉にシャイラは言い返す事が出来ず、唇を噛み締めて黙って聞いていたのである。

 彼女は何も言い返せずにいたが、疑問を抱き思わず彼に言ったのである。


「何故? 貴方はそこまで知っているの?」


 すると、彼は邪な笑みを浮かべて答えだしたのである。


「僕は貴女の事は全て知っていると言ったはず……」


 そして、彼女は警戒して後退りながら彼を見ていると、彼はゆっくりと近付いて行ったのだった。

 シャイラは彼の言動に冷静を失い、思わず逃げ出そうとした瞬間であった。


「貴女が逃げようとする事もね……」


 彼はそう言ってシャイラの腕を掴むと、彼女は振り解こうとしたのだが、何故か意志に反して腕を振りほどく事が出来なかったのであった……。


「な、何?」


 シャイラは驚き困惑していると、彼は彼女を見て不敵な笑みを浮かべて言ったのである。


「さて、どう料理しましょうか?」


 その言葉に彼女は言い返そうとしたが直ぐに言葉を発する事が出来なかったのであった。


「何を……した……?」


 すると、修道士は彼女の耳元で囁くように言ったのである。


「貴女が逆らわないように、少々細工をさせて頂きました」


 その言葉を聞いたシャイラは驚愕し、必死に逃げようと試みたのだが体が動かず逃げる事が出来なかったのであった。

 そんな彼女に修道士はニヤニヤして近付いて行くと、彼女は怯えながらも精一杯の抵抗をしたのだった……。

 すると、修道士は彼女の頬をそっと撫でて言ったのである。


「そんなに怖がらなくても良いのですよ……。しかし、綺麗な顔をしている……」


 そう言って、彼は彼女の胸を掴み、いやらしく撫で回したのであった。

 シャイラは、背筋がゾッとするような感覚に襲われ思わず声を上げてしまった……。


「いゃぁ!」


 そして、彼女は恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にし彼から離れようともがいたのだが、やはり体が動く事はなかったのだ……。

 そんなシャイラに彼は耳元で囁いたのだ。


「貴女は美しい……。そして、貴女の肉体もさぞかし美しいのでしょうね……」


 その言葉にシャイラはゾッとした。しかし、彼女は精一杯抵抗するため言い返したのである。


「胸を……お前……なんかに……触らせるか!」


 だが、彼の愛撫は止まらなかった。それどころか、彼女の体を撫で回しながら首筋を舐めたのである。

 シャイラはその感触に嫌悪感を抱きながら彼を睨みつけたのであった。しかし、彼はそんな彼女を見てニヤリと笑い言ったのだ。


「まだそんな目が出来るのですか? まあ良いでしょう……。これから徐々に悦びを与えてあげますよ……」


 そう言って彼はシャイラの胸を揉みしだいたのだった。そして、彼女は必死に耐えていたが次第に快感を感じ始めてしまったのである。


「くっ……あっ……」


 そんなシャイラを見て彼は更に激しく揉んでいったのだ。


「ほら、どうです? もう気持ち良くなってきたのでしょう?」


 その言葉にシャイラは首を横に振って否定をしたが体は反応してしまい、思わず声が出てしまったのだった。


「んっ……あぁ……」


 そんな彼女に彼は言ったのである。


「素直になりなさい」


 彼はそう言うと服の上からシャイラの下腹部にも手を這わして優しく撫でたり揉んだりしたのであった。


「あっ、そこは……ダメ……」


 シャイラは強い快感に襲われながらも何とか抵抗しようと試みたが、やはり体の自由は利かずにされるがままになっていたのである。

 そして、彼は彼女の下腹部を撫でながら耳元で囁いたのだ。


「ここが良いのですか?」


 その言葉に彼女は顔を真っ赤にして否定をしたが、体は快感で吐息を漏らしてしまったのであった……。

 そんな彼女に彼はニヤリとして言ったのである。


「もっと気持ちよくしてあげますよ……」


 そう言って再び下腹部を優しく撫で回したのだった。そして、今度はその手をズボンの中に入れ、ゆっくりと下へと移動して指で下着の上から彼女の陰部を触り始めたのであった。


「くっ……ダメ……」


 彼女は必死に抵抗したが体は正直に反応してしまい喘ぎ声を漏らしてしまったのである。

 すると、彼はゆっくりと下着の中に手を入れて直接撫で回し始めたのであった。そして、指を徐々に動かしていくうちに彼女の陰部からはクチュクチュと音が聞こえ始めてきたのだ。

 その音を聞いてシャイラは顔を真っ赤にし俯いてしまったのである。

 そんなシャイラに彼は耳元で囁くように言ったのだ。


「もう濡れていますね? 厭らしい人だ……」


 その言葉にシャイラは恥ずかしさのあまり何も言い返す事が出来なかったのである。そんな彼女に彼は再び耳元で囁いたのだ。


「ここも触って欲しそうですね? そう言えば前に仕えていた魔女からも、ここを刺激されて喜んでいましたね?」

「えっ!? 何故、アンドレア様の行為を知っているの……?」


 彼がアンドレアの性的嗜好を当ててきたので驚愕していたのである。

 そして彼はそれには答えず彼女の割れ目に指を這わしたのであった。指をゆっくりと中に入れて掻き回し始めていったのである。


「あっ! やめて……!」


 彼女は必死に抵抗するがやはり体の自由は利かずにされるがままになっていたのだった。そして、彼は彼女の膣内を優しく愛撫していったのであった……。


「どうですか? 気持ちいいですか?」


 その問いに彼女は首を横に振って否定したのだが体は正直に反応してしまい喘ぎ声を漏らしてしまったのである。


 「くっ……あっ……」


されるがままであったシャイラは彼を睨み付けて言い返したのである。


「誰が……お前なんかに……」


 だが、彼の愛撫はさらに激しくなり快感を感じ始めたシャイラはとうとう我慢が出来なくなってしまったのだ。


「あっ! ダメ……! もう……だめ~~!!」


 その瞬間、彼女は絶頂を迎えてしまい体を痙攣させたのである。そして、そのままぐったりとしてしまったのであった……。

 そんなシャイラを彼は厭らしい笑みを浮かべて見下していた。そして、彼女に近付いて行き耳元で囁いたのである。


「やっとイキましたね……。これから貴方を私の従者にしてあげましょう……」


 その言葉にシャイラは顔を上げ驚きの表情で彼を見たのである。


「従者……? 一体、何を言って……!?」


 しかし、彼は何も言わずに笑みを浮かべてシャイラの唇を奪ったのであった。


「ん~~!!」


 シャイラは驚いて引き離そうとしたのだが、体に力が入らず抵抗できなかったのである。そんな彼女に彼は舌を入れようとしたがシャイラはそれを拒もうと自分の舌を使って阻止しようとしたのだ。

 だが、その行為は逆に彼を喜ばせる結果になってしまったのだった……。


「抵抗しますね……。しかし無駄ですよ……」

「んっ……やぁ……」


 彼女は必死に抵抗するが唇は奪われ続けていたのだった。そして、しばらく経つと彼女は抵抗する力がなくなり始めてきたのである。しかし、それでも彼女は何とかして逃れようとしていたのだ……。

 その時であった。突然、彼女の体から力が抜けていき、ついには立っていられなくなってしまったのだった。
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