第11話 捕らわれのランシーヌ

文字数 2,206文字

 宿屋に戻ってから俺達3人は今後のことを話していた。


「これからどうする?」

「まずは、エリノーラの行方を追うべきだと思うわ……」


 ニアは真剣な表情で答えた。


「エリノーラの居場所が判らないと追えないわ……」


 ミラが反論する。


「だが、どうやって捜せばいいのか……」


 俺は腕を組んで考えていた。


「妖しい場所を手当たり次第に捜すしかなさそうだな……」


 俺は諦めて言った。


「でも、そんなことしていたら時間が掛かるんじゃない?」


 ニアが不安そうな表情で言う。


「確かに……」


 俺は考え込んで溜息をついた。


「仕方がないよ……」


 ミラが諦めたような口調で同意した。

 その時、部屋の窓からコンコンという音が聞こえた。

 窓を見ると、窓の近くの屋根に大きな黒い狼がいた。


「あれは……」


 俺は窓を開けて狼に向かって話しかける。


「お前は確か、あの時の……」


 ランシーヌの使い魔である大きな黒狼だった。


「ガルルルル……」


 黒狼は俺の顔をジッと見つめていた。


「ランシーヌの居場所が判ったのか?」


 俺が聞くと、黒狼は俺の問いに答えるかのように一声吠えた。


「ウォ――ン!!」


 俺達はその鳴き声を聞いて、目を見合わせた。

 次の瞬間、俺達は宿屋を出て、黒狼の後を追って走り出した。

 黒狼は町外れの廃墟へと向かっているようであった。

 俺達はその廃墟へ向かって全力疾走をしている。

 廃墟の入口に到着すると、黒狼は廃墟の中に入って行った。

 俺達もその廃墟の中に入って行った。廃墟の中に入ると、壊れた家具や埃をかぶったテーブルや椅子やらがあるだけだった。

 さらに奥に進むと、地下への階段を発見したのである。


 エリノーラがラドリック達から去った後、廃墟の地下室では檻の中で手枷、足枷をはめられたランシーヌの姿があった。


「うっ……」


 ランシーヌは気を失っていたが目を覚ました。

 すると、目の前にエリノーラと男達が現れた。


「目が覚めたみたいね……」


 エリノーラは微笑む。


「……ここは?」

「私の隠れ家の地下室よ……」

「……」


 ランシーヌは何も言わずにエリノーラを睨みつける。


「怖い顔ね……。でも、すぐに笑顔にしてあげるわ……」


 エリノーラはそう言って微笑んだ。


「ジャスター、ハーヴィン始めなさい……」


 エリノーラに指示された男達はランシーヌに近づき始めた。


「何のつもり!?」


 ランシーヌは男達に叫んだ。


「貴女の相手をしてもらうのよ……」


 エリノーラが笑いながら言う。


「相手って何をするつもり!?」

「決まってるじゃない……。貴女の身体を嬲るのよ……」

「ふざけないで!」

「あら? この状況でそんなこと言えるの?」

「くっ……」

「まぁ、いいわ……。始めるわよ……」


 エリノーラはそう言うと、その場を離れて男達に指示を出した。

 男達はランシーヌに近づくと、彼女の服を脱がし始めた。


「止めて! 触らないで!」


 ランシーヌは抵抗するが、枷をはめられた状態ではどうすることも出来なかった。

 そして、ランシーヌは全裸にされてしまっていた。


「綺麗な身体ね……」


 エリノーラはランシーヌの肌を見て感心していた。

 そして、長身の丸坊主頭のジャスターがランシーヌの胸を掴む。


「うぅ!」


 ランシーヌは痛みで悲鳴を上げた。男はランシーヌの乳房を強く握っている。

 すると、肥満体系のハーヴィンもランシーヌの股間へ手を伸ばした。


「んぅ!」

「エリノーラは殆どさせてくれないからな……。代わりにお前が俺達の慰み者になるんだ」


 ジャスターと呼ばれた男はそう答えると、ランシーヌの乳首を摘まんで引っ張ったりしていた。


「痛い! 離して!」


 ランシーヌは必死に抵抗するが、手足の自由を奪われた状態では逃げることも出来ない。


「ぐふふ……。僕の呪力が詰まった枷は簡単には壊せないし魔力も封印しているよ……」


 ハーヴィンと呼ばれた男はランシーヌの陰部に指を出し入れしながら笑っていた。


「気持ち悪い! 止めて!」


 ランシーヌは嫌悪感で叫んでいた。


「さぁ、そろそろ犯しなさい……」


 ジャスターはズボンを脱いでランシーヌを四つん這いにすると後ろから自身の大きなイチモツをあまり濡れていない陰部に挿入した。


「ああああっ! 嫌……」


 ランシーヌは痛みに叫び声を上げる。


「くっくっく……、いい締まり具合じゃないか……」

「あぐっ……」

「次は僕だよ……」


 ハーヴィンがランシーヌの前に立つとズボンを脱いでイチモツを口に突っ込んだ。


「うぐっ……」


 ランシーヌは苦しそうな表情をしたが、ハーヴィンは気にせずに顔を掴み腰を動かしていた。


「歯を立てるのはやめてくれよ……」

「うぅ……。うぇ……」


 ランシーヌは涙を流し涎を垂らしながらもハーヴィンは強制的に口に出し入れをしていた。


「いいぞ、いいぞ……」

「うう……。おぇ……」


 ランシーヌは嗚咽を漏らす。

 その光景を見ていたエリノーラは何か閃いたらしい。


「面白い事を思いついたわ……。ハーヴィン、そこをどいて!」


 ハーヴィンはランシーヌの口からイチモツを離した。エリノーラは邪悪な笑みを浮かべランシーヌの背後に回り、呪文を唱えた。

 唱えた後、エリノーラの右手に黒い鋭利な光が輝いていた。

 エリノーラはその手でランシーヌの首を一刀両断にした。


「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!?」


 ランシーヌは何が起こったのか理解できなかった。

 首がボトンと音を立てて落ち首を失った胴体は地面に倒れ込む。切断面からは血が溢れていた。
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