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文字数 316文字

 母は改革に邪魔する者を、徹底的に排除し続けた。

 三年目の時には、管理職を民間から採用するという県内の市町村では例のないことを実施した。

 そのことで改革に拍車がかかり、抵抗し反発していた前市長派の管理職等が静かになっていったのである。

 母が市長になって実施した大きな改革と言えば、まずは職員の数を大幅に減らしたことである。

 母は信頼のおけるミキタさんを人事係長に抜擢し、職員の適材適所の配置にも力を入れた。

 市役所は係長行政と言われるほど、係長の役割が重要であり、そこに能力の高い者を配置すれば問題なく業務が回って行くのである。

 課長や課長補佐はお飾りだと、父とミキタさんがよく話していたのを聞いたことがある。

 そろそろやばい感じ。




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