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文字数 173文字

　戦意を失くした勝子から離れたマリアは、勝子の財布から五万を抜いた。

「遅くなったけんど、借りちょった金返すけん」

　マリアはそう言って、淳之介とミキタにそれぞれ二万ずつ渡した。残り一万はマリアが取った。

　ミキタが「ええがかよ」と言うと、

「どうせこれも、カツアゲした金やろうけん、問題ないちや」

　マリアはセーラー服の汚れを、手で払いながら笑って言う。

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