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文字数 306文字

 私は県内の国立大学を卒業後、地元に帰り、父が開業している土地家屋調査士・行政書士事務所で補助者として勤務し、三年目になる。

 今は、土地家屋調査士試験に向けて勉強をしている。

 昨年、行政書士試験には、一回目の受験で合格した。

 資格試験の勉強の合間に、趣味として小説を書いている。主に児童文学が中心だが、初めて書いたエッセイで、ある地方文学賞の佳作に入った。

 父は、母が二期目の市長をしていた頃から体調を崩し、市役所を休みがちになった。

 父は養豚業を営む独身の従姉妹の連帯保証人になっていた。

 その従姉妹が借金を苦に自殺した。

 連帯保証人は、主債務者が死んだ場合、代わりにその借金を支払わなければならないのである。




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