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文字数 248文字

 水平線に夕陽がかかり、海面に映る陽がまっすぐ手前に伸びている。

 鳥がその上を群れて飛んで行く。

「オレさぁ、マリアに二万貸しちょうがやけんど、あいつもう忘れちょうろうにゃ」

「えっ、ミキタもそうながか?
 オレもマリアに、実は二万貸しちょってね……」

「けんどよぅ、その金って全部学校で要るもんに使いよったがやけんね。
 お母さんが買うてくれんけん、仕方なかったがよ」

「オレの時も、陸上のシューズとか短パン買うって言いよったもんね」

「やけん、マリアに罪はないちや。
 お互い許してやろうぜ」

「そうやにゃ」
 



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