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文字数 228文字

「何て書いちょった?」

 ミキタがのぞきこみながら聞く。

 淳之介はそのメモ用紙をミキタに見せた。

「マリア、オレにも昔、お嫁さんになってあげるって言ってた」

 ミキタがそう言って苦笑した。

「何だミキタ、マリアと付き合いよったがか?」

「いや、小学時代家が近かったけんよく遊びよったがよ。
 特別つきおうたとか、そんながやない」

 ミキタが言うには、マリアは小学校の入学時に父親の故郷であるこの市に転校して来たとのこと。

 それまでは、どこか遠くの街で暮らしていたらしい。




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