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文字数 328文字

 やがて、マリアの議員としての活動が評判になり反市長派の市民等から、次の市長選にマリアを推す声が上がり始めた。

 市長選は一年後に迫っていた。

 現職の市長が八期目を目指して出馬する意向を早くから表明している。

 ここ三回は無投票で来ており、そのことも市長が増上慢になった原因だと反市長派の市民が言っていた。

 今の議員等の中で市長の対抗馬としてふさわしい人材は、マリアを置いて他にないと噂されていた。

 市会議員の選挙で応援した支持者からも、マリアを本市初の女性市長にとの待望論が出ていた。

 特にマリアの質問で、森市長の女性問題が白日の下に晒されたことにより、女性有権者からは怒りが爆発し、次の選挙には絶対森市長に投票しない、との声が市内に広がっていったのである。




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