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文字数 422文字

 淳之介の実家は、淳之介家族が住む市営住宅から車で五分くらいのところにある。

 休日には、実家のおばあちゃんに会いに、子どもを達を連れてよく遊びに行った。

 一郎も次郎も優しいおばあちゃんが大好きだった。

 特に一郎はおばあちゃん子で、おばあちゃんの作るかき揚げが大好物だった。そのことを知っているおばあちゃんが、行くと必ずかき揚げを作ってくれた。

 二人はおばあちゃんちで泊まることも多く、寝る前におばあちゃんが読み聞かせてくれる昔話を聞くのが好きだった。

 桃太郎、こぶとりじいさん、浦島太郎、かぐや姫、鶴の恩返し等の日本の昔話だけでなく、赤ずきん、白雪姫、灰かぶり、裸の王様、マッチ売りの少女、人魚姫、みにくいアヒルの子、赤ずきんちゃん、眠れる森の美女等の外国の昔話もおばあちゃんの読み聞かせで知ったのである。

 おばあちゃんは本好きで、子供たちに物語の楽しさを伝えたいと、読み聞かせのボランティア団体に所属して、小学校などに読み聞かせに行っている。




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