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文字数 446文字

 淳之介とミキタは、放課後よく一緒にいて、教室でダラダラ時間を過ごした。

「マリアにこの前、どうして喧嘩そんなに強いがかって聞いたら、中学で苛めに会っていた時、近所に住むヤンキーから喧嘩のやり方を習ったらしい。
 喧嘩は先手必勝で、特に相手の鼻を正拳突きで殴ると、大概の者はひるむらしい」

 話を聞きながら、喧嘩にも勝ちパターンがあることを知った。

「マリアは不良になるしか、自分を守ることが出来らったがやろうにやぁ。
 家ではお母さんに苛められ、大好きやった走ることも出来んなったし、おまけに転校先でも散々苛められて、恐らくオレらぁが思う以上の過酷な日々を耐え忍びよったがやろうけんにゃ。
 我慢して我慢してそれが限界に達っしたけん、ぐれて自分を守ったがやろう」

 ミキタがマリアをかばうように言う。

「確かに、マリアも生きるがに必死やったがやろうにやぁ。
 で、いざ喧嘩したら思うた以上に強かったけん、それからは、ちょっとブレーキんかからんなったところもあるがやろうにや」

 淳之介もミキタと同じ考えだった。




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