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文字数 547文字

 マリアは学校行事に積極的に参加し活動するなか、皆から請われて保護者会長になった。

 学校内で何か問題が発生すると、どんな些細なことでも、問題解決に全力を注いだ。

 そんなマリアの活動が、他の保護者からの支持を得た。保護者の中には、高校時代の不良仲間もいた。

 またマリアは、地域のボランティア活動にも進んで参加し、地域住民の信頼も厚く、民生委員や地区長にも推薦され、それを使命に感じ、役を引き受けた。

 そういった日頃のマリアの活動が支持を得、やがて市議会議員への出馬を要請する声が市民の間で広がっていった。最初は戸惑い、固辞したマリアだったが、最後は断り切れなくなり出馬を決意した。

 マリアの人柄に惹かれた、保護者会、職場の同僚、コーラスのメンバー、ボランティア団体、民生委員、小・中・高校時代の友人等が選挙活動に手弁当で動いてくれた。

 マリアは元々市民の間でちょっとした有名人であり人気者だったから、街頭演説する時は、どの場所でも多くの市民が集まった。マリアは立て板に水の如く喋り、歯に衣着せぬ演説が人気に拍車をかけた。マリアの人気は他の候補を圧倒していた。

 その結果、マリアはトップ当選を果たしたのである。 

 それにしても薄っぺらな話がトントンと進んでいく。まぁ長いあらすじだから仕方ないか。



 
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