お姉ちゃん

文字数 511文字

佐藤英子

家に帰ると、姉はリビングでお酒を飲んでいた。今日は焼酎をソーダで割って、梅干しを潰したのを入れて飲んでいた。おつまみはいつもナッツ類だ。
「ねえお姉ちゃん。今日教会に直美先生が来たの」
「えっ、直美先生って、保育園の時の」
「そう。超綺麗だった」
「今何歳、ねえ写メある」
「43歳だって。写メあるよ」私はそう言って写メを見せた。
「きゃー、本当だ、直美先生だ。綺麗、ボンキュッボンの美魔女じゃん。胸でかっ。いいなー胸が大きいって。てか、なんで教会に来たの」
「直美先生、牧師になったからメッセージをしに来てくれたの」
「ボクシ!?あの直美先生が牧師?クリチャンだったの?」
「そうなんだって」
「もったいねー、あの美貌とスタイルがあったら、私はパトロンとか作って、いっぱい美味しい思いしちゃうのにな」
お姉ちゃんに、修三君とのことを話そうと思ったけれど、直感的にやめた方がいいと思った。
「あー焼酎うまっ、梅干しにソーダ最高。あんたもちょっとは酒くらい飲みなさいよ」お姉ちゃんは、最近毎日飲んでいる。だんだんおじさんくさくなってきたから、お酒はいつも断っている。それに私はお酒が体質的に合わない・

おしまい
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登場人物紹介

篠崎修三・・・20歳で初めて出来た彼女がクリスチャンだった。

佐藤英子・・・修三の彼女。3年前にクリスチャンになった。ちなみに修三とは保育園の時の同級生

上田基一・・・修三と同じ大学で同級生の友達。両親がクリスチャンで、小学校に入る前から教会に通い14歳の時に洗礼を受けてクリスチャンとなる。高校に入ったころから、高校3年生あたりから教会生活やクリスチャンに疑問を抱くようになり、大学に入学してから間もなく教会を離れる。現在は彼女、飲み会など遊ぶことが楽しく、教会を離れて良かったと思っている。

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