タバコ!!タバコ!!タバコ!!

文字数 541文字

女のなかで最も美しい人よ。
あなたがこれを知らないのなら、羊の群れの足跡について行き、
羊飼いの住まいのかたわらで、あなたの子やぎを飼いなさい。
雅歌:1・8

「英子、空を見よう。雲ってさ、イエス様のタバコの煙じゃないんじゃないのかな」俺はなんかわからないけれど、俺は初めていえすさまという言葉を口にした。
「ふーん、修三君の発想って面白いね」空を見ながらそう口にする英子の白いワイシャツから薄いピンク色のブラジャーが英子の首まわりから見えて、どきっとした。
「だーい好き!!神様だーい好き!!だーい好き!!神様とね、同じくらい、篠崎修三が大好き!!本当に本当に!!本当に」英子は空に向かって、たぶん神様に向かって、たぶんイエス様に向かって、急にそう叫んだ。」
「神さま、イエス様、おいイエス、おい神、お前うっとしいんだ、おい!!おい!!タバコ!!タバコ!!タバコ!!おい!!おい!!英子と、英子と、英子と!!」俺は叫んだ!!
二人で叫んで、立川駅の近くの公園の駅のベンチに座るまで、俺は叫んだ。たぶん、英子も同じ祈りをしてくれていたと思う。
「はあ、はあ、はあ、は」俺はニコチンが切れたのか、
「はあ、はあ、はあ」を5回くらい繰り返した。
「はあ」6回目で終わった。

おしまい
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登場人物紹介

篠崎修三・・・20歳で初めて出来た彼女がクリスチャンだった。

佐藤英子・・・修三の彼女。3年前にクリスチャンになった。ちなみに修三とは保育園の時の同級生

上田基一・・・修三と同じ大学で同級生の友達。両親がクリスチャンで、小学校に入る前から教会に通い14歳の時に洗礼を受けてクリスチャンとなる。高校に入ったころから、高校3年生あたりから教会生活やクリスチャンに疑問を抱くようになり、大学に入学してから間もなく教会を離れる。現在は彼女、飲み会など遊ぶことが楽しく、教会を離れて良かったと思っている。

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