喫煙ブームの中、教会に喫煙所を設置する

文字数 779文字

すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。わたしは心優しく、へりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って、わたしから学びなさい。そうすればたましいに安らぎが来ます。わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからです。(マタイ11:28〜30)

次の日の朝、昨日の飲み会で飲みすぎたから、肩がこって、二日酔いで気持ち悪い。
「はあー」ため息をついた後、昨日の2次会のことを思い出そうと思ったけれど、思い出せなかった。そんな時、英子からラインが来て、
「次の日曜日絶対に教会に来て。面白いものがあるから。」ついに英子も俺に洗礼を受けるように迫ってきたかと警戒心が生まれた。でも、なんか気になる。気になって、日曜日に英子と礼拝に行ったら、教会の1階の入り口の下に、黄色の大きな看板に「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます」と書かれていて、喫煙所が出来ていた。
そして、「タバコの煙を吸う電気製品を買いたいので、献金箱に十円から入れていただけると幸いです。教会に来なくても、たばこを吸って、疲れを癒してください。牧師に相談したい場合は、30分500円になります。女性が相談したい場合は、牧師の奥様が対応しますと喫煙所に書かれていた。そして、教会にはタバコの臭いが苦手の方も多くいらっしゃるので、教会に入る際は、必ず喫煙所にあるファブリーズをかけてからお入りください。また、ファブリーズの費用も必要なので、強制は致しませんが、ぜひ献金箱に入れていただければ幸甚です。只よりだり高い物はない、ただならなんか裏があると考えるのが普通という日本人の価値観をよく理解しての行動、決断をした田原先生はセンスがいいと思った。

おしまい
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登場人物紹介

篠崎修三・・・20歳で初めて出来た彼女がクリスチャンだった。

佐藤英子・・・修三の彼女。3年前にクリスチャンになった。ちなみに修三とは保育園の時の同級生

上田基一・・・修三と同じ大学で同級生の友達。両親がクリスチャンで、小学校に入る前から教会に通い14歳の時に洗礼を受けてクリスチャンとなる。高校に入ったころから、高校3年生あたりから教会生活やクリスチャンに疑問を抱くようになり、大学に入学してから間もなく教会を離れる。現在は彼女、飲み会など遊ぶことが楽しく、教会を離れて良かったと思っている。

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