過去を変えれば、未来は変わる

文字数 780文字

過去を変えれば、未来は変わる

「そうそう今日は、過去を変えれば、未来は変わるというタイトルでメッセージをいたします。世の中では、過去は変えられないけれど、未来は変えられるという言葉が、ポジティブな言葉として使われています。私も素晴らしい言葉だと思います。でも、過去を引きずったまま、未来を変えることはできるでしょうか。人間、大なり小なり人生を歩むうえで傷を負います。それは十人十色で、色々な傷があります。私にもありました。私はバツイチです。ねえ、なんでこんないい女を裏切るんだろうね。」直美先生は、そう言って、ペロっと舌をだした。
「そうだ、なんでこんなボンッキュッボンのお姉ちゃんを裏切るんだ」夏目おじいちゃんが、急にそう叫んだ。その表情は本気とかいてガチだった。あまりにも突然で、ボンッキュッボンだったから、神様もさぞかし驚いただろう。
「おじいちゃん、ありがとう」直美先生はそう言って、苦笑いをした。
「私が高校2年で友達に誘われて教会に行ったら、驚いたの。私と同世代が笑顔でいるの。正直嫉妬したわ。私は毎日毎日悩んでばかりで暗い顔をしているのに、みんなで讃美歌を歌ったたり、他人のことのために祈ったり、本当に嫉妬したの。宗教って気持ち悪い、結局お金とか取られるんだろうって偏見を持って行ったみたけれど、なんかそうでもないことがわかってきて、少しずつ教会に通うようになったの。礼拝が終わった後に、食事をしてから、青年会というのがあって、一週間を振り返って分かち合うの。高校生と大学生で、15人くらいいたかな。そのリーダーが後に結婚する彼だったの。当時彼は大学3年生で、とにかくさわやかでかっこよかったの。当然女の子たちにもてて、私も彼に会うのが毎週楽しみだったの。
                                       おしまい
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登場人物紹介

篠崎修三・・・20歳で初めて出来た彼女がクリスチャンだった。

佐藤英子・・・修三の彼女。3年前にクリスチャンになった。ちなみに修三とは保育園の時の同級生

上田基一・・・修三と同じ大学で同級生の友達。両親がクリスチャンで、小学校に入る前から教会に通い14歳の時に洗礼を受けてクリスチャンとなる。高校に入ったころから、高校3年生あたりから教会生活やクリスチャンに疑問を抱くようになり、大学に入学してから間もなく教会を離れる。現在は彼女、飲み会など遊ぶことが楽しく、教会を離れて良かったと思っている。

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