修三、テンパる。夏面おじいちゃんに相談してしまった
文字数 799文字
修三、テンパる。夏面おじいちゃんに相談してしまった
ダメだ、俺は英子と里奈ちゃんのことで、頭がくるくるパーになっている。
教会に英子と一緒に行って、よりにもよって、夏目おじいちゃんに教えを乞うてしまった。
「おう、あんちゃん、また背が伸びたんじゃねーか。いいな、若いって」
「いやいや、伸びてないっすよ。あ、おじいちゃん。相談にのってくれないですか。俺の話じゃないんですけれど」俺は思いっきり嘘をついた。
「俺の友達に今田って奴がいるんですけれど、彼女がエッチどころかキスすらもさせないんですって。今田は彼女が大好きなんですけれども、葛藤ばかりなんです。そんな中で、今の彼女と正反対の今どきの娘から好かれて付き合うのを迷っているんですけど、もうキスをしちゃったって状況なんですよ。そして俺に相談してきたんですけれど、俺分からなくって、こうして百戦錬磨のおじいちゃんに相談したんです。おじいちゃん、どうすればいいんですか、こういう時。
「あんちゃん、それハーフ&ハーフだな」おじいちゃんは言った。
「はっ?」
「うん」
「うんって、すみませんハーフ&ハーフ、ですか?」
「そうだよポークカレーとバターチキンを交互に食べているようなもんなんじゃないの。
スパイス効きすぎだろお前、その今田氏は」
「はあー」
「羨ましいな、その今田氏は。今田氏にしかわからない味を楽しんで、いいなー」夏目おじいちゃんはよだれが出るんじゃないかっていうくらい口を開けてアホ面をしていた。
「今田がばれたたらどうするんですか?」
「知らねーよ」
「知らねーよって」
「そんな世間は甘くねー。カレーは甘口ばっかじゃねーんだよ、その今田氏は
こりゃまいったっていうくらい辛い味を食べてみきゃわからないんだよ」
夏目おじいちゃんはキリスト教も男女関係もカレー味で例えた。それなりに分かりやすかった。
おしまい
ダメだ、俺は英子と里奈ちゃんのことで、頭がくるくるパーになっている。
教会に英子と一緒に行って、よりにもよって、夏目おじいちゃんに教えを乞うてしまった。
「おう、あんちゃん、また背が伸びたんじゃねーか。いいな、若いって」
「いやいや、伸びてないっすよ。あ、おじいちゃん。相談にのってくれないですか。俺の話じゃないんですけれど」俺は思いっきり嘘をついた。
「俺の友達に今田って奴がいるんですけれど、彼女がエッチどころかキスすらもさせないんですって。今田は彼女が大好きなんですけれども、葛藤ばかりなんです。そんな中で、今の彼女と正反対の今どきの娘から好かれて付き合うのを迷っているんですけど、もうキスをしちゃったって状況なんですよ。そして俺に相談してきたんですけれど、俺分からなくって、こうして百戦錬磨のおじいちゃんに相談したんです。おじいちゃん、どうすればいいんですか、こういう時。
「あんちゃん、それハーフ&ハーフだな」おじいちゃんは言った。
「はっ?」
「うん」
「うんって、すみませんハーフ&ハーフ、ですか?」
「そうだよポークカレーとバターチキンを交互に食べているようなもんなんじゃないの。
スパイス効きすぎだろお前、その今田氏は」
「はあー」
「羨ましいな、その今田氏は。今田氏にしかわからない味を楽しんで、いいなー」夏目おじいちゃんはよだれが出るんじゃないかっていうくらい口を開けてアホ面をしていた。
「今田がばれたたらどうするんですか?」
「知らねーよ」
「知らねーよって」
「そんな世間は甘くねー。カレーは甘口ばっかじゃねーんだよ、その今田氏は
こりゃまいったっていうくらい辛い味を食べてみきゃわからないんだよ」
夏目おじいちゃんはキリスト教も男女関係もカレー味で例えた。それなりに分かりやすかった。
おしまい