合コン

合コン

女の娘たちが、18時になる5分前に3人で現れた。実物は、写メより1.25倍くらい可愛かった。三奈ちゃんは、ヒールの高さを除いて、160㎝くらいで胸はあまり小さいほう。明美ちゃんも三奈ちゃんと同じくらいの身長で胸は大きくはないけれど、ブラジャーでもっている感じがした。里奈ちゃんは、168㎝くらいあって、胸は大きかった。会ってすぐに、そこに目がいった。なんだかわからないけれど、俺の見立ては当たっている気がした。
6人で居酒屋に入って、最初はよそよそしかったけれど、
「上田君って、背が高いね、いくつあるの」三奈ちゃんがそう聞くと、
「あ、俺、83くらいかな」
「えー、大きい」女の娘が三人ともそう言った。
「荒木さんは」
「170っていうと、だいたいサバ読んでいるじゃん。でも、俺、本当に170ぴったりなんだよ」
「えっもっとおおきく見える。173とか」三奈ちゃんがそう言うと、
「ありがとう」荒木先輩は優しい声でそう言った。
「もう私たち、来月から大学3年生で就職活動が始まるけれど、何をやりたいとか考えている」明美ちゃんがそう言って、話題を変え、なんと俺には身長の話に触れられなかった。
誰もつっこむことがなく、話は就職活動、将来のことで盛り上がった。
その時、俺の前に座っている里奈ちゃん俺の席の近くに来て、小声で「私、背が小さい人、全然嫌じゃないよ」嫌じゃないという言葉は、あまり嬉しくなかったが、少なくとも他の2人より優しさを感じた。
「だって、コンパクトで地球に優しいエコって感じがするじゃん」
微妙な理由に苦笑いするしかなかった。

おしまい