合コンの神様に相談

文字数 530文字

合コンの神様に相談

俺は上田の失恋話に付き合って、ちゃっかり合コンの神様の荒木先輩の連絡先を聞いて、二人三軒茶屋で飲む約束をした。合コンの神様は、渋谷だと遊び人だと思われるから、少し手前の三軒茶屋で女の娘とよく飲むらしい。さすが、合コンの神様は細かい。待ち合わせのYという店で5分前に到着すると、約束時間のギリギリで、ゆっくりこっちに向かって、合コンの神様は水色のパーカーとジーパン、スポーツシューズのいでたちで、
「やあ」こちらが脱力するくらいのトーンで、俺に右手を挙げて、そう言った。
俺は荒木先輩に今の英子と里奈ちゃんのことを話した。合コンの神様の反応はどういう反応をするのか知りたかった。
「結論、修三君は、二人のことを好きになってしまったと」そう言って、神様は俺に向かってキリっとした目をした。俺は怒られるんじゃないか恐ろしくなった。
「いいな」神様はなんと脱力した声でそう言った。
「写メみせてよ」続いて神様は二人のルックスを求めた。
「はい、これです」俺は英子と里奈ちゃんの、里奈ちゃんはなるべく胸が大きく映っている俺の虚栄心丸見えの写メを見せた。
「あぁー」とコカ・コーラを飲んだ後のような声をした。神様はなんなんだ、そう思った。

おしまい
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登場人物紹介

篠崎修三・・・20歳で初めて出来た彼女がクリスチャンだった。

佐藤英子・・・修三の彼女。3年前にクリスチャンになった。ちなみに修三とは保育園の時の同級生

上田基一・・・修三と同じ大学で同級生の友達。両親がクリスチャンで、小学校に入る前から教会に通い14歳の時に洗礼を受けてクリスチャンとなる。高校に入ったころから、高校3年生あたりから教会生活やクリスチャンに疑問を抱くようになり、大学に入学してから間もなく教会を離れる。現在は彼女、飲み会など遊ぶことが楽しく、教会を離れて良かったと思っている。

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