永遠
文字数 1,224文字
神のなさることは、すべて時にかなって美しい。神はまた、人の心に永遠を与えられた。しかし人は、神が行われるみわざを、初めから終わりまで見きわめることができない。(伝道者の書3:11)
次の日、英子と国立の大学通りで行われるお祭りに行った。夕方の4時に国立駅で待ち合わせをした。改札を出たベンチで待ち合わせをしていたら、英子が目の前に来て、
「待った」と言った。本当に天使のように可愛くて、美しいから昨日のことを思い出して、罪悪感を感じた。いつものように手をつないで歩ていると、
「修三君、今日なんか手に汗をかいていない」
「ごめん」俺は昨日の罪悪感で、緊張しっぱなしだった。
「今日は手をつなぐのはやめようか」俺は今日はマジでしたかった。
「ううん、いいの。」英子は笑顔で俺を見つめた。キスしてほしい、そう思った。
「たぶんね、修三君がスポーツをして、ユニフォームが汗でびっしょりになっても、くんくんって嗅いじゃって、にんまりしちゃうと思う」
「それって、やばくねー。」俺は嬉しかったけれど、里奈ちゃんも同じことを言ってくれる気がして、また罪悪感を感じて、汗の量が増えた。
祭りにはたこ焼き屋や、クレープ屋、チョコバナナ屋色んな店が出ていた。ロン毛でひげを生やしている男の人が、指輪とか宝石とかを並べて売っていた。英子は止まって、綺麗って言って何個か手にして、喜んでいた。
「ねえ、修三君、これ英子に買って」英子が手にしたのは、水色の、天気がよい時のあおい空のような玉がついた指輪を手にした。値札を見てみると、400円だった。
「えっ、俺、いくら金がないとは言え、400円の指輪は申し訳ないよ」俺がそういうと、
「ううん、修三君が買ってくれるなら、値段はつかないの」ふって笑ってから、
「本当だよ」英子はそう言って、
「お願い買って」と言った。本気で神様はアルツハイマーになったと思ったくらい、肌は白くて、純粋な目は何にも例えようがないくらい可愛かった。うん、可愛いし、美しい。
俺は500円を出してロン毛のお兄さんに渡すと、
「100円お返し」とロン毛のお兄さんから100円を受け取っていた。なんか汗みたいなべっとりした100円だった。ロン毛のお兄さんもなにかで罪悪感を感じているのかもしれないと思った。
英子の薬指に指輪をかけるとそれはそれは英子は喜んだ。
「ありがとう」英子はそう言って、両手で俺の手をつかんで、まっすぐ俺の目を見つめていた。ちらっとロン毛のお兄さんを見ると、壁によりかかって、だるそうに俺らを見ていた。どういう思いでみているんだろう、一瞬そう思って、英子の目をみたら、優しい顔で俺を見つめていた。キスをしたいと思った。キスは罪じゃない、たぶん。たぶんといえば、英子の美しさは永遠に続きそうと思った。英子との至福の時間を過ごして、英子を家に送って、家に帰って布団に入った。昨日のこともあり、すぐに寝てしまった。
おしまい。
次の日、英子と国立の大学通りで行われるお祭りに行った。夕方の4時に国立駅で待ち合わせをした。改札を出たベンチで待ち合わせをしていたら、英子が目の前に来て、
「待った」と言った。本当に天使のように可愛くて、美しいから昨日のことを思い出して、罪悪感を感じた。いつものように手をつないで歩ていると、
「修三君、今日なんか手に汗をかいていない」
「ごめん」俺は昨日の罪悪感で、緊張しっぱなしだった。
「今日は手をつなぐのはやめようか」俺は今日はマジでしたかった。
「ううん、いいの。」英子は笑顔で俺を見つめた。キスしてほしい、そう思った。
「たぶんね、修三君がスポーツをして、ユニフォームが汗でびっしょりになっても、くんくんって嗅いじゃって、にんまりしちゃうと思う」
「それって、やばくねー。」俺は嬉しかったけれど、里奈ちゃんも同じことを言ってくれる気がして、また罪悪感を感じて、汗の量が増えた。
祭りにはたこ焼き屋や、クレープ屋、チョコバナナ屋色んな店が出ていた。ロン毛でひげを生やしている男の人が、指輪とか宝石とかを並べて売っていた。英子は止まって、綺麗って言って何個か手にして、喜んでいた。
「ねえ、修三君、これ英子に買って」英子が手にしたのは、水色の、天気がよい時のあおい空のような玉がついた指輪を手にした。値札を見てみると、400円だった。
「えっ、俺、いくら金がないとは言え、400円の指輪は申し訳ないよ」俺がそういうと、
「ううん、修三君が買ってくれるなら、値段はつかないの」ふって笑ってから、
「本当だよ」英子はそう言って、
「お願い買って」と言った。本気で神様はアルツハイマーになったと思ったくらい、肌は白くて、純粋な目は何にも例えようがないくらい可愛かった。うん、可愛いし、美しい。
俺は500円を出してロン毛のお兄さんに渡すと、
「100円お返し」とロン毛のお兄さんから100円を受け取っていた。なんか汗みたいなべっとりした100円だった。ロン毛のお兄さんもなにかで罪悪感を感じているのかもしれないと思った。
英子の薬指に指輪をかけるとそれはそれは英子は喜んだ。
「ありがとう」英子はそう言って、両手で俺の手をつかんで、まっすぐ俺の目を見つめていた。ちらっとロン毛のお兄さんを見ると、壁によりかかって、だるそうに俺らを見ていた。どういう思いでみているんだろう、一瞬そう思って、英子の目をみたら、優しい顔で俺を見つめていた。キスをしたいと思った。キスは罪じゃない、たぶん。たぶんといえば、英子の美しさは永遠に続きそうと思った。英子との至福の時間を過ごして、英子を家に送って、家に帰って布団に入った。昨日のこともあり、すぐに寝てしまった。
おしまい。