コーヒーと俺、俺とコーヒー

文字数 937文字

覆われているもので現されないものはなく、隠されているもので知られずに済むものはないからである。マタイ:10・26

朝母ちゃんから起こされて、机に座った。
「はあー」いつものようにため息をついていると、
「あんたもう来月から3年生でしょ、不安にでもなっているの、深いため息なんかついちゃって」母ちゃんはわかっていない。ため息はもはや俺の呼吸方法の一部になっていることを。
「たまにはコーヒーを飲んでみる?」そういえば、俺はいつも緑茶やほうじ茶、紅茶ばかりでコーヒーというものを飲まない。俺はまた、ため息をついた後、
「コーヒー、はあー、コーヒー」コーヒーにためいきをサンドウィッチにして注文した。
「ぁわっくしょん!!」母はそう大きな声でくしゃみをして、俺の註文を受けたと右の親指を立てて、OKをしてくれた。
「はあー」俺はそうためいきをすると、目の前には、母ちゃんが作ったサンドウィッチとコーヒーが俺の席の前に出てきた。俺はまず、コーヒーを飲んでみたら、あちっと舌がいたくなった。それで、サンドウィッチを口にしたら、キャベツが硬かった。
「母ちゃん、サンドウィッチってレタスが入っているんじゃないの?」
「レタス高いのよ」そう言われると、そうかとしか思えない。コーヒーにまたチャレンジすると、少し熱さがおさまっておいしかった。サンドウィッチのレタスかキャベツかなんてどうでもよくなった。
「はあー」俺はコーヒーに魅せられていた。ため息をついた後、甘くもないどころか苦みのある、ため息を肯定してくれるかのような味と熱さがある。俺が飲んだのは、ブラックだった。俺は母ちゃんにお願いをして、4杯のんだら、ベランダに2杯のコーヒーをこぼさないようにもって、たばこを吸った。俺は英子が好きで、里奈ちゃんのことは英子にちかいほど好き。里奈ちゃんは俺以外の男にも遊んでいるかもしれない。ふーんと息をすって、
「あー!!あー!!」俺はそう叫んで。ぬるくなったコーヒーを2杯のんで、お腹がたまったから、たばこは控えた。いずれいろんなことが明らかに、、、、なるんだろう。
俺には、コーヒー、ブラックという友が一人増えたように思って、嬉しくなった。
どうでもいいがコーヒーはうまい。

おしまい
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登場人物紹介

篠崎修三・・・20歳で初めて出来た彼女がクリスチャンだった。

佐藤英子・・・修三の彼女。3年前にクリスチャンになった。ちなみに修三とは保育園の時の同級生

上田基一・・・修三と同じ大学で同級生の友達。両親がクリスチャンで、小学校に入る前から教会に通い14歳の時に洗礼を受けてクリスチャンとなる。高校に入ったころから、高校3年生あたりから教会生活やクリスチャンに疑問を抱くようになり、大学に入学してから間もなく教会を離れる。現在は彼女、飲み会など遊ぶことが楽しく、教会を離れて良かったと思っている。

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