バイトでもすっか

文字数 282文字

バイトでもすっか

「はあー」今日は上田と昼から安いコーヒー屋で会うことにした。
「はあー」
タバコから、「はー」って煙の文字が出ているぞ。
「はあー」
「お前俺の話を聞いているのかよ」
「あー、聞いている。でも疲労が半端ねー。あと、金がない」
「俺もだよ。もう二十歳だし、バイトしよっかな。お前、今残金いくらある?」
「俺、180円。はあーマジねーよ。英子と結婚してひもになりてーよ」
「おう買った、俺240円」上田が言うと、俺たちは肩を落とし、珍しく上田もため息をついていた。
「修三、俺らバイトでもすっか」上田は、そう言ってから急に目を輝かした。

おしまい
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

篠崎修三・・・20歳で初めて出来た彼女がクリスチャンだった。

佐藤英子・・・修三の彼女。3年前にクリスチャンになった。ちなみに修三とは保育園の時の同級生

上田基一・・・修三と同じ大学で同級生の友達。両親がクリスチャンで、小学校に入る前から教会に通い14歳の時に洗礼を受けてクリスチャンとなる。高校に入ったころから、高校3年生あたりから教会生活やクリスチャンに疑問を抱くようになり、大学に入学してから間もなく教会を離れる。現在は彼女、飲み会など遊ぶことが楽しく、教会を離れて良かったと思っている。

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み