第84話 市原市に更級娘を訪ねて エッセイ

文字数 604文字

※令和五年五月、ついに市原市へ行ってきました。更級日記の作者が4年間住んでいた所です。
五井駅前の道路の中央分離帯に立っている彼女の銅像は、雨が降り菅笠が寂びそうに濡れていました。雨の中私は、更級日記の父が勤めていた国府を捜しました。場所はいまだに分からないそうです。市役所の北側に下総国分尼寺跡が発掘され、当時の楼門を国の補助金で15億かけて建設されたようです。広い敷地後に楚石が配置され、七重の棟が建設されていたそうです。雨中で交通の便もわるく、一日くらいではとても、更級の娘を訪ねることはできませんでした。飯岡八幡宮に行くと、国府八幡宮の看板がありました。ここらが「いまたちい」ではないだろうかといわれています。市原歴史博物館にタクシーを使い行きましたが、学芸員さんは不在で、手掛かりを聞けませんでした。駅へ戻るバスが、丁度ありましたので飛び乗って、五井駅へ戻りました。
駅近くの交番に更級の手がかりを訊ねると、道の向こうに観光案内所を教えてくれました。午後三時過ぎ、もう東京へ戻る時間です。案内所に、更科に詳しい女性がいました。「まぼろしの上総国府を探して」という本を買いました。女性は、国府と推測される、四つの場所がある事を説明し、天気であれ電動自転車で回ると、その場所へ行けますという。福岡から偶に来て、一日だけの見学では、ダメなようです。しかしこの本から多くの謎をとく手がかりがある事を知りました。

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