Folge 70 美脚準備完了!?
文字数 1,353文字
うるさい。
いや、それでは申し訳ないか。
携帯は仕事をしてくれている。
そう、早起きの手伝いをしてくれているんだ。
文句を言うなんて失礼極まりない。
とりあえずアラームを止める。
もう起きられる感じはするからスヌーズも解除だ。
やっぱりサンドウィッチな睡眠はよく寝られるな。
後ろはツィスカが抱きついている。
いつも通り朝日の似合うカルラを拝もうかな。
ん?
華奢なのは変わらないけど、成長したか?
日々成長する時期ではあるが。
何言ってんだ?
珍しいな、寝言なんて。
ああ、でも今日は早起きするんだ。
……早起き。
そうだよ、早起きして旅行だよな。
起こしに行かないと。
行かないといけないはずなんだが、あれ?
あいつら結局ここへ来たのか。
構わないけれども、準備をしないとな。
カルラ、じゃない!?
受け入れたというはっきりした実感は無いんだけどな。
ただ、もうこの二人の事が心配になっちゃったんだよ。
おお!?
ツィスカより強い力で背中が締め付けられた。
調子が狂うとまでは言わないけどさ。
何か言うと全てその通りに即行動。
本当に主従関係っぽくてこっちが緊張する。
二人はササっと分かれて妹たちの部屋へと起こしに行った。
玄関に自分の荷物を置く。
美咲と咲乃の荷物も置かれている。
タケルもちゃんと置いてあった。
やはり妹のが無い。
はい、言われなくても目の前に二組の双子が。
まだ朝飯も食べる前なのに既に出発する恰好になっていた。
四人が横並びになっているのだが。
かぁ、何をしている何を!
妹二人はそんなに短いのがあったのかというミニスカ。
咲乃がホットパンツ、美咲は妹程ではないがヒラヒラミニスカ。
妹二人は寝ぼけ眼のまま。
まだ一言も発していない。
完全に咲乃が全て仕込んだようだ。
あ、じゃないんだよ。
まったく。
ふむ。
それにしても確かに圧巻の光景だった。
美脚があんなに並んでいるのは見たことが無い。
特に華奢な身体でホットパンツ姿の咲乃にはやられた。
これは――――内緒。