Folge 57 進まない勉強
文字数 1,142文字
え。
何もしていないぞ?
それがマズいとも言えるけれど。
両腕を
何かを入れられたのかな。
もがいている咲乃が可愛く見えてしまうのはどうしたものか。
助けてあげたいけど、このまま見ていたい気もする。
しっかり眺めたし、いい声も聞こえたから助けようかな。
捲っていいらしい。
確認はとった。
遠慮はいらなくなったのだ。
原因になっているモノが目に入って、こっちまでひゃって出そうになった。
美咲はニヤニヤしている。
してやったりって感じだな。
背中の水って美味しいのかな。
味見してみた。
あ、これは咲乃味になっているのかな。
美味しい気がする。
いよいよヤバみが増してきたな、オレ。
背中をマッサージされているようにうつ伏せで恥ずかしがる咲乃。
身体を冷やしたら可哀そうだから、ちゃんと拭いてあげた。
拭きながらちょっと色気を感じてしまった。
何をやっているんだろ。
ぐはっ。
勉強しなきゃ。
何も始めていないじゃないか。
これも珍しくこちらから軽く唇を重ねてみた。
あちらも何のためらいもなく受け入れたから、正解みたいだ。
ニコニコ顔だけど、真っ赤だ。
お互いに照れ臭い。
一時間以上も拘束したんだから納得してくれよ。
その時間中一度も拒否しなかったオレが一番悪いんだけどね!