サソリの毒は高いらしい
文字数 969文字
どう言う訳か、最近夢にサソリが出て来る。
そして、他の害虫もろとも殺虫剤で倒そうとしている。
因みに、寝る前に百〇貴族を読んだ時は、カニもプラスされた。
ともあれ、サソリと言えば毒のイメージがありますね。
で、サソリは獲物を動けなくして美味しくいただく為に、神経毒を持っている。
その毒で神経伝達を不可能にし、身動きの取れなくなったところを容赦なくモグモグと。
しかし、追っ手を身動きの取れない状態にもするし、毒は色々と使っているキャラだ。
で、毒親育ちって、自ら選んで傀儡になることあるよね?
逆らうと命が無い場合もあるし、そこまででなくとも痛い目を見るから予め従う方向、つまり傀儡を演じる。
ならば、ここに宣言しよう、新たな学問として「心理的毒性学」の樹立があっても良い頃合いだと。
何の研究者でもない奴が言ってどうにかなるやつじゃねえ。
ともあれ、言葉や態度による毒によって、毒親育ちは正常な行動を取れなくなる。
正常な、と言うよりは自分がやりたい行動を出来なくなる。
逆らう方が怖いから。
そうしている内に、心や感情が麻痺していく。
これこそ、抽出は出来ないが毒なのである。
そりゃ、物質的には存在していないから抽出も出来ないけども。
そして、その傀儡は、反抗心を持った時から操りの糸を切ろうとし始める。
しかし、その糸も本数が多い程に身動きも取りにくく、初めの一本の解放が一番難しい。
その糸を切れば切る程に身動きが取れるようにはなる。
感情も少しずつ取り戻せるか、徐々に湧いてくる。
しかし、何かしらのタイミングでベトベトとした糸は張り付いてくるし、毒の濃度が濃い糸は切るにも特別な刃物が必要となる。
一見して自由になれたようで、ごんぶとの糸が動きを制限していることもある。
じゃあ、エクスカリバーでも切れない鎖でも付けておく?
糸だろうが鎖だろうが、毒親育ちの心には行動を制限する心理的な毒が染み込んでいる。
それを解毒する薬は、一体なんなのだろう?
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