ケーキの切り分けは突然に
文字数 867文字
まあるいケーキにナイフを入れて、３等分しましょう問題。
そして始まる運試しによって決定する、火炎による無慈悲な消毒。
最近、食品への異物混入やらが問題になっているから、ケーキに何か入っていても不思議じゃない件。
なお、この３等分問題、数学知識に詳しい人が「使うのは直線のみ」が問題文に無い場合、容赦なく風車みたいにし始めるから注意。
計算した後、元の面積の３分の１になる円で切り抜いて、残った部分をはんぶんこする方法もある。
しかも、本物のケーキは円柱状をしているからと、スポンジ部分とクリーム部分とか考えずに平らな面と平行にナイフを入れて３等分したり、円の中心を頂点とする円柱を切り抜き、円柱以外の部分をはんぶんこすると答える強者も居る。
もうそれ、ひねくれ過ぎだろ。
「ケーキ３等分 数学クラスタ」で検索すると、ここに挙げた例なんて可愛いものですよ？
と言うか、どれもこれも実際に切り分ける手間を考えていないだろそれ。
学校のテストで書くべき答えだけが、全てではない。
それ自体は否定出来ないけれど。
じゃあ、こうしよう。
毒が２か所に埋められたケーキが有ります。
あなたは、直線で切ることの出来るナイフを渡され、３回までカットすることを許可されました。
また、切り分けたケーキの内、どれか１つは食べなければいけません。
あなたはどのようにケーキにナイフを入れますか？
※但し、ナイフを攻撃の為には使わないものとする
おま……
では、毒入りを回避する確率と食べてしまう確率が等しい切り方！
最早、等分はスルーしていく三角形。
毒入りケーキを分けるのに、等しく分けろとは言っていないので。
言ってないけどさ。
そして、３分の２の確立で助かる切り方。
てか、大体の人はこれで切るだろ。
ところが、更に分割出来る切り方がある。
それがこれ。
７つに切り分けたけどさあ……
それが不満なら、これも出そうか。
ケーキの種類や値段によって変わるデコレーションを無視して、パーツを増やすスタイル。
テストで基本的な問題に正解するだけでは上位には入れない。
そう、科目によっては柔軟な思考が必要なのさ……
