走れ!桐生
文字数 509文字
停車時間が増えだした。単線区間だ。車窓の風景を楽しむ余裕は無い。先ほどの駅弁の入れ物を眺める。今の僕と同じく、手も足も出ないダルマだ。
乗り継いでから1時間。やっと桐生駅に着いた。乗り換えは向かいのホームなので楽だなはずだった。が、清算できない。高崎駅で新幹線改札を通ったとき時間がおしかったので、到着駅での清算にしてしまった。やばい、5分とない。
自転車を駅員に預けて、ホームを走る。人生最速。階段を駆け下り、窓口で清算した。一旦改札を出て、券売機で乗車券を買ってくれという駅員に、時間がないとごねて乗車証明書をもらうと、再び階段を駆け上がり、改札に戻る。間に合った。
「そんなに急がなくても大丈夫ですよ。」
女性の車掌さんがやさしく声をかけてくれた。
その直後、車内アナウンスが流れた。
「ただいま、お客様に急病人が出たため、発車が少し遅れます。」
急病って、僕のあのダッシュは何だったんだ。
小中駅は無人ということなので、車内清算してもらう。とりあえず橋への案内版は出ているそうだ。バスは一日一本で、朝夕逆方向だから使えない。橋までは歩いて2時間ほどとのこと。追いつける可能性が高くなってきた。
乗り継いでから1時間。やっと桐生駅に着いた。乗り換えは向かいのホームなので楽だなはずだった。が、清算できない。高崎駅で新幹線改札を通ったとき時間がおしかったので、到着駅での清算にしてしまった。やばい、5分とない。
自転車を駅員に預けて、ホームを走る。人生最速。階段を駆け下り、窓口で清算した。一旦改札を出て、券売機で乗車券を買ってくれという駅員に、時間がないとごねて乗車証明書をもらうと、再び階段を駆け上がり、改札に戻る。間に合った。
「そんなに急がなくても大丈夫ですよ。」
女性の車掌さんがやさしく声をかけてくれた。
その直後、車内アナウンスが流れた。
「ただいま、お客様に急病人が出たため、発車が少し遅れます。」
急病って、僕のあのダッシュは何だったんだ。
小中駅は無人ということなので、車内清算してもらう。とりあえず橋への案内版は出ているそうだ。バスは一日一本で、朝夕逆方向だから使えない。橋までは歩いて2時間ほどとのこと。追いつける可能性が高くなってきた。