胃の中の蛙

文字数 460文字

 めだかは、基本あまり動き回らない。命の危険はまだ無いが、はやく次へ移ったほうがよさそうだ。
「おたまじゃくし1、2、3に憑依できます。」
 1、2は完全なおたまじゃくし。3は足がある。悩むが、足が無いほうが、貪欲で動き回っていた気がする。
「2番。」

 周りに黒くて丸い連中がうじゃうじゃいる。きっと、さっきの3つ以外はライフポイントが多いんだろうな。とにかく、追跡だ。
「ガリ。」
 痛い。何、どこから攻撃された?
「ガリ、ゴリ。」
 やばい。周りから攻撃されてる。しまった。こいつら餌が少ないと共食いするんだった。
「3番に変更。」

 さすがに、足が生え始めたやつは攻撃してこないだろう。
「レベル200になりました。」

 すこし、余命の長いものになれたってことか。しかし、間接が痛い。成長痛ってやつか。だから動き回れないんだ。
 とりあえず、流れに乗って移動を始めた。順調に進んでいると、いきなり目の前が真っ暗になり、動けなくなった。警報が鳴らないから、油断していた。どうやら、何かに丸呑みにされたようだ。
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登場人物紹介

とりの ぎょくじ(玉子)

中学三年

王女の幼馴染で隣に住む

鉄道オタク

生物の雑学がある

いづみ おうめ(王女)

中学三年

玉子の幼馴染で隣に住む

ヘルパー死神

玉子の担当死神

おっちょこちょい

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