アカムシ
文字数 292文字
警告は消えた。とりあえず、命の危機は去ったわけだ。初級モードにしたために、警告の種類が増えたのかもしれない。
「アカムシってユスリカの幼虫だったけか。成虫になって飛ぶまで待つか。いや、体からあまり離れたくない。」
茶色く濁っているが、池の底が見える。虫はすきじゃない。なのになんで虫になるんだ。
華奢だった僕は、あだ名がボウフラだったことはあるが、本当のボウフラになるとは。周りでは、赤いミミズのような連中が、川底にへばりついて、ゆらゆらしている。動き回るようなやつらじゃない。次の憑依先を早く見つけなければ。
一息ついたのもつかの間。エマージェンシーコールが発生した。
「アカムシってユスリカの幼虫だったけか。成虫になって飛ぶまで待つか。いや、体からあまり離れたくない。」
茶色く濁っているが、池の底が見える。虫はすきじゃない。なのになんで虫になるんだ。
華奢だった僕は、あだ名がボウフラだったことはあるが、本当のボウフラになるとは。周りでは、赤いミミズのような連中が、川底にへばりついて、ゆらゆらしている。動き回るようなやつらじゃない。次の憑依先を早く見つけなければ。
一息ついたのもつかの間。エマージェンシーコールが発生した。