アカムシ

文字数 292文字

 警告は消えた。とりあえず、命の危機は去ったわけだ。初級モードにしたために、警告の種類が増えたのかもしれない。
「アカムシってユスリカの幼虫だったけか。成虫になって飛ぶまで待つか。いや、体からあまり離れたくない。」

 茶色く濁っているが、池の底が見える。虫はすきじゃない。なのになんで虫になるんだ。

 華奢だった僕は、あだ名がボウフラだったことはあるが、本当のボウフラになるとは。周りでは、赤いミミズのような連中が、川底にへばりついて、ゆらゆらしている。動き回るようなやつらじゃない。次の憑依先を早く見つけなければ。

 一息ついたのもつかの間。エマージェンシーコールが発生した。
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登場人物紹介

とりの ぎょくじ(玉子)

中学三年

王女の幼馴染で隣に住む

鉄道オタク

生物の雑学がある

いづみ おうめ(王女)

中学三年

玉子の幼馴染で隣に住む

ヘルパー死神

玉子の担当死神

おっちょこちょい

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