告白

文字数 295文字

 揺れる橋と眼下の目もくらむ風景。オウメの顔を見てもドキドキ度は変わらない。ドキドキの限界。

 それから、何を話したかよく覚えていない。相槌を打つだけで精一杯。
「そうだ。ここで渡せば。」
 僕は、こんなこともあろうかと普段閉めているポケットを開けた。中には、例の詩が入っている。飛ばさないようにしっかりと握ると、震える手でオウメに渡した。
 彼女は読み終わると
「やだー。自殺でもする気?」
 と、笑いながら僕の背中をトンと突いた。不意をつかれ、僕は橋から落ちた。

 そうだ、この女は昔からジェットコースターやら高いところがやたら好きだった。吊り橋ごときでドキドキするはずもなかった。
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登場人物紹介

とりの ぎょくじ(玉子)

中学三年

王女の幼馴染で隣に住む

鉄道オタク

生物の雑学がある

いづみ おうめ(王女)

中学三年

玉子の幼馴染で隣に住む

ヘルパー死神

玉子の担当死神

おっちょこちょい

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