告白
文字数 295文字
揺れる橋と眼下の目もくらむ風景。オウメの顔を見てもドキドキ度は変わらない。ドキドキの限界。
それから、何を話したかよく覚えていない。相槌を打つだけで精一杯。
「そうだ。ここで渡せば。」
僕は、こんなこともあろうかと普段閉めているポケットを開けた。中には、例の詩が入っている。飛ばさないようにしっかりと握ると、震える手でオウメに渡した。
彼女は読み終わると
「やだー。自殺でもする気?」
と、笑いながら僕の背中をトンと突いた。不意をつかれ、僕は橋から落ちた。
そうだ、この女は昔からジェットコースターやら高いところがやたら好きだった。吊り橋ごときでドキドキするはずもなかった。
それから、何を話したかよく覚えていない。相槌を打つだけで精一杯。
「そうだ。ここで渡せば。」
僕は、こんなこともあろうかと普段閉めているポケットを開けた。中には、例の詩が入っている。飛ばさないようにしっかりと握ると、震える手でオウメに渡した。
彼女は読み終わると
「やだー。自殺でもする気?」
と、笑いながら僕の背中をトンと突いた。不意をつかれ、僕は橋から落ちた。
そうだ、この女は昔からジェットコースターやら高いところがやたら好きだった。吊り橋ごときでドキドキするはずもなかった。