鉄ちゃん
文字数 468文字
あいつを止める方法を考えよう。中学生が一人で行くには、公共の交通手段を使うしかない。となれば、電車かバスだ。バスの直通はないだろう。ならば、あいつが選ぶのは電車だけだ。ただし、あいつは電車に乗り慣れていない。
鉄女でも無いあいつが使うルートならJRだけで行ける小山経由で桐生へ行きだ。そこから、わたらせ渓谷鐵道で小中駅に向かうはず。あとはバスか。徒歩でも数時間でいける。まず半日以上かかるだろう。別ルートで新幹線か私鉄の特急と自転車を使えば追いつけるかもしれない。
闇雲に飛び出しても、失敗する。考えろ。携帯が水没した今、アプリに頼れない。時刻表を買って自分で調べるしかない。
鉄道オタクの血が騒ぐ!
「自分の体に戻る。」
メダカは水槽から大きくジャンプし、僕の顔の上に落ちた。これで、オネエ決定だ。それより、あいつを助けないと。僕は勢いよく起き上がった。
「おめでとうございます。肉体の修復も済みました。ドライアイスはサービスで消しておきました。何か異常があれば今日中におっしゃってください。」
死神の声が消えた。
鉄女でも無いあいつが使うルートならJRだけで行ける小山経由で桐生へ行きだ。そこから、わたらせ渓谷鐵道で小中駅に向かうはず。あとはバスか。徒歩でも数時間でいける。まず半日以上かかるだろう。別ルートで新幹線か私鉄の特急と自転車を使えば追いつけるかもしれない。
闇雲に飛び出しても、失敗する。考えろ。携帯が水没した今、アプリに頼れない。時刻表を買って自分で調べるしかない。
鉄道オタクの血が騒ぐ!
「自分の体に戻る。」
メダカは水槽から大きくジャンプし、僕の顔の上に落ちた。これで、オネエ決定だ。それより、あいつを助けないと。僕は勢いよく起き上がった。
「おめでとうございます。肉体の修復も済みました。ドライアイスはサービスで消しておきました。何か異常があれば今日中におっしゃってください。」
死神の声が消えた。