☆番外☆ 文通相手
文字数 426文字
専門学校に通っていたころ、小学校からの文通相手に実際に会った。
会ったのはこの時、一度きりだった。
彼女の大学に潜り込んで、講義を受けさせてもらった。
大学ってこんな場所なんだとわくわくした。
その後、彼女がやるキリストの劇を見て、帰った。
「脚本は私が書いたんだよ」
と彼女は言っていた。キリスト教はよく分からなかったので、劇の内容も半分も分かっていなかった。
彼女が何の役かを聞いていなければ、彼女がどこにいるかも分からなかったかもしれない。
文通相手に会う前、大学までの路線を寮長さんに聞いた。
「なんざんだいって、どうやって行ったらいいですか?」
「なんざんだい?」
と聞き返された……。音読みではなくて、訓読みが正しい読み方だった。
地名は本当に難しい。名古屋の某大学名、知らない場所なので読めなかった。
文通相手とはこの後、数回のやり取りをした。
それからは、手紙を送らなくなって、来なくなった。
お互いに自分の時間で忙しくなったせいだと思う。
会ったのはこの時、一度きりだった。
彼女の大学に潜り込んで、講義を受けさせてもらった。
大学ってこんな場所なんだとわくわくした。
その後、彼女がやるキリストの劇を見て、帰った。
「脚本は私が書いたんだよ」
と彼女は言っていた。キリスト教はよく分からなかったので、劇の内容も半分も分かっていなかった。
彼女が何の役かを聞いていなければ、彼女がどこにいるかも分からなかったかもしれない。
文通相手に会う前、大学までの路線を寮長さんに聞いた。
「なんざんだいって、どうやって行ったらいいですか?」
「なんざんだい?」
と聞き返された……。音読みではなくて、訓読みが正しい読み方だった。
地名は本当に難しい。名古屋の某大学名、知らない場所なので読めなかった。
文通相手とはこの後、数回のやり取りをした。
それからは、手紙を送らなくなって、来なくなった。
お互いに自分の時間で忙しくなったせいだと思う。