☆番外☆ 歌の話
文字数 642文字
新しいもの好きの父のせいで、家には早くからパソコンがあり、カラオケの機械もあった。
今のようにインターネットで繋 がっているわけではなく、レコード盤のようなものを入れて決まった曲をかけるという物だった。
母が歌を好きだった事もあって、私は小学生の頃に一生分のカラオケをしたと言えるくらいした。
週2・3度のカラオケは当然だったし、週末の夜はカラオケ三昧だった。
私はカラオケを家でやるものだと思っていた。
流行の歌は知らない。歌うものは母の歌う昔の歌だったからだ。
遠足での帰り道。
なぜかは忘れたけれども、バスの中でカラオケをしながら帰った。
歌いたい人だけ歌うという形式で、それなりに盛り上がっていた。
先生もある歌を歌いだした。
皆が、流行の歌を歌う中、先生の選んだ歌は古かった。
家でカラオケをしていた時、先生が歌った曲名を見つけた。
母に「これ、先生が歌っていたよ」と言うと、有名な曲らしく母も歌った。
「あんたも歌いなさいよ」と、母が絡んでくる。
「知らない歌だよ」
「知らなくても、いつも歌っているじゃない」
それは母がいつも無茶 ぶりをするからだ。
そうやって、私の歌のレパートリーは増えていく。
母の歌う歌が、私のレパートリーになっていった。
成人後に人前で歌うようになった時に困ったのは言うまでもない。
流行の歌が歌えないのは今も変わらず。
今はアニメとボカロの歌のレパートリーが数曲増えた程度だ。
そして、人前で歌うには『童謡や、みんなのうた』が無難だという事を覚えた。
今のようにインターネットで
母が歌を好きだった事もあって、私は小学生の頃に一生分のカラオケをしたと言えるくらいした。
週2・3度のカラオケは当然だったし、週末の夜はカラオケ三昧だった。
私はカラオケを家でやるものだと思っていた。
流行の歌は知らない。歌うものは母の歌う昔の歌だったからだ。
遠足での帰り道。
なぜかは忘れたけれども、バスの中でカラオケをしながら帰った。
歌いたい人だけ歌うという形式で、それなりに盛り上がっていた。
先生もある歌を歌いだした。
皆が、流行の歌を歌う中、先生の選んだ歌は古かった。
家でカラオケをしていた時、先生が歌った曲名を見つけた。
母に「これ、先生が歌っていたよ」と言うと、有名な曲らしく母も歌った。
「あんたも歌いなさいよ」と、母が絡んでくる。
「知らない歌だよ」
「知らなくても、いつも歌っているじゃない」
それは母がいつも
そうやって、私の歌のレパートリーは増えていく。
母の歌う歌が、私のレパートリーになっていった。
成人後に人前で歌うようになった時に困ったのは言うまでもない。
流行の歌が歌えないのは今も変わらず。
今はアニメとボカロの歌のレパートリーが数曲増えた程度だ。
そして、人前で歌うには『童謡や、みんなのうた』が無難だという事を覚えた。