毒のある花 -6月2日-

文字数 497文字

 美しい花にも棘があったり、毒があったりします。

 小さい頃、庭に鈴蘭があって
「毒だから絶対触るな」
 とキツく言われていました。
 植物を採集して、料理遊びをするのが好きだったので、可愛い鈴蘭を入れられないのが残念でした。 
 秋にできる実も赤くて魅力的で取りたくてウズウズしました。
 けれど、鈴蘭は全身毒。
 白く清楚な見かけ、香りとは裏腹に強力な致死性の毒を持っているそうです。
 水仙や福寿草など、普通に庭にある他の花も毒性が強かったりして、油断ならないなぁと思います。

 紫陽花にも毒があって、カタツムリは食べないと知った時は驚きました。
 ずっと食べると思っていて、捕まえたカタツムリに紫陽花の葉っぱを入れて観察していました。
 何で食べないんだろう、と当時は不思議でしたが、カタツムリにとっては嫌がらせ以外の何ものでも無かったんですね。

 花が棘や毒を持つ理由。
 色々あるでしょうけれど、他の動物に食べられないように身を守る手段だったりするんでしょう。

 確かに、綺麗で美味しそうなものが、無防備に咲いていては危険! 人も!
 ロマンスものが好きなんで、すぐそういうのに結びつけ、想像を膨らませる私です。
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登場人物紹介

あづき


歴史とロマンスと甘味を好む小さな生き物です。

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