刺激を求めて魚屋へ -6月10日-

文字数 807文字

 盆地で生まれ育ったので、魚介類は詳しくありません。
 食卓に並ぶ魚も鮭、鯵、鯖などスタンダードなものが多いです。
 海のある地域に旅行に行くと、食べたことのない海の幸に出会えるので、とっても興味深いです。
 たまに潮風も感じてみたいなぁと思ったりしますが、ここのところ旅行どころではないので、ずっと海を見ていません。
 

 そんな私が、日常に特別感を演出するのに、最近いいかもと思ったのが、魚屋さんでの冒険です。
 たまに行く某スーパーの鮮魚売り場が結構充実していて、珍しい魚が並んでいたりするのです。
 
 普段買うお刺身といったら、サーモンやマグロのすき身くらいなのですが、その日刺激に飢えていた私は、「ウマズラハギ」を購入しました。

 面長のユニークな頭もついたお造り。
 お刺身なのに、大きめの肝もついていて、どうやって食べるか分からず、魚屋のお兄さんに訊きました。
「刺身にちょっとつけたり、肝醤油にすると美味いよ」
 とのこと。
 家に帰って、生まれて初めて「ウマズラハギ」を食しました。
 硬すぎず柔らかすぎない丁度良い白身。噛むと旨味もしっかりしてきます。
 肝と一緒に頂くと、これまた濃厚で味わい深い。
 見かけによらず、大変美味しいお魚でした。


 これで、チャレンジが楽しくなった私は先日「平貝」を購入しました。
 ちょっとお値段が張ったので悩みましたが、見たことがない位大きな2枚貝だったので好奇心が勝ちました。(見た目は30センチ近いムール貝のよう)

 こちらもお造りで頂きました。
 甘味と旨味と適度な歯応えがあって、ホタテとはまた違った魅力がありました。
 大きな貝殻を皿にして白い身が乗っていたのですが、貝の黒のグラデーション模様が高価な焼き物のように美しくて、いい感じでした。


 普段使いのおかずにはお高いですが、月に一度くらい、お出かけ代わりの贅沢と思えば安いかなぁ。
 次回、どんな変わりものに会えるかちょっと楽しみです。
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登場人物紹介

あづき


歴史とロマンスと甘味を好む小さな生き物です。

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