夏夜、光に集まるものは -7月20日-

文字数 382文字

「ブゥン、バチンッ」

 夏の夜、網戸に何かぶつかると、気になってつい見に行ってしまいます。

「なんだ、カナブンか」
 あ、いや、ごめんカナブン。
 君が悪い訳じゃなくて、なんかほら、カブトムシやクワガタの方がワクワク度が高いというか…… ごめんなさい子供で。

 同じ虫には違いないのですが、トンボやセミ等のカサカサしたのは苦手ですが、甲虫は大丈夫なんです。
 どちらかというと、クワガタ派なのでノコギリクワガタなどがいると、童心に帰って思わず捕まえてしまう時があります。

 虫の他にも、夏になると光に集まってくる生き物がいます。
 それは、カエルです。
 光そのものに惹かれてくるのではなく、光に集まる虫を狙ってやってくるんですね。
 夜、網戸や窓に立て掛けたよしずでは、数匹のカエルが喉をペコペコさせてじっとしているのです。

 窓辺のカエルを見ると、いよいよ盛夏って感じがしてきます。
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登場人物紹介

あづき


歴史とロマンスと甘味を好む小さな生き物です。

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