アブナイ歯医者 -5月11日-

文字数 642文字

 久々に歯医者さんに行きました。
 今の歯医者さんはどこに行っても綺麗でいいですよね。
 環境音楽が流れていたり、アロマを焚いていたり患者をリラックスさせるような工夫があります。

 私が小学生の頃通っていた歯医者さん、思い返すと物凄くdangerでした。
 結構なおじいちゃん先生で、治療も荒っぽく、歯科助手のお姉さんを豚呼ばわりする過激な方でした。
 なぜ嫌がらず、その歯医者に通っていたかというと、グラグラした乳歯を抜く際の麻酔が心地よかったからです。

 麻酔といっても、注射じゃなくて、気体でした。
 鼻と口を覆って、ガスを吸うタイプです。
 吸っているうちに、頭はふわぁとしてきて、ぽわぽわしたいい気持ちになるのです。
 ガスボンベには「笑気ガス」と書いてあったと思います。

 「え、それってヤバいヤツじゃないの?」
 と思った貴方、その通り!
 
 私も、大人になってからあの時のガスの正体を知りたくて調べました。

◯笑気ガス(亜酸化窒素)
… 吸引すると、多幸感・酩酊状態になることから、乱用する者が後を絶たないため、日本では、2016年指定薬物に指定され医療などの目的以外に製造・販売・所持・使用することが禁止されている。

 ですって。
 え? 危険ドラック一歩手前?
 医療だから、大丈夫だったとは思うけれど、後にも先にも、そこの歯医者でしか見たことはありません。
 強烈な温室効果ガスでもあるらしいし、あまり良いもんではなさそうです。

 随分前に無くなりましたが、考えるほど危険な歯医者だったなと思います。
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登場人物紹介

あづき


歴史とロマンスと甘味を好む小さな生き物です。

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