笹の香りをのせて -6月16日-

文字数 400文字

 笹って、殺菌効果や抗菌作用があるらしいです。
 だからでしょうか、伝統的な食品で笹に包まれているものって結構ありますよね。

 裏日本旅行の際は、欠かさず買って帰ってしまう鱒寿司もそうですし、笹団子やちまきなども笹を活かした料理です。

 私が住む地域にも、笹を使った初夏の定番おやつがあります。
 それが「笹巻き」(ひし巻き)です。
 至ってシンプルな郷土料理で、笹でもち米を包んで茹でるだけ。というもの。

 味付けはしていないので、きな粉砂糖をまぶして食べたりします。
 ほのかな笹の香りがポイントの、地味に滋味があるって感じの食べ物です。

 単純な食べ物ですが、作るにはコツが必要です。
 円すいにした笹にもち米を入れてくるみ、もう一枚で更に包んで三角形にします。
 それをい草で縛るのですが、不器用な私には難易度が高く、中々上手に出来ません。

 笹の香りをのせて頂く、郷土の味。
 受け継いでいかないといけないかなぁ。
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登場人物紹介

あづき


歴史とロマンスと甘味を好む小さな生き物です。

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