紙魚との戦い -7月1日-

文字数 437文字

 紙魚(しみ)は、昆虫です。
 梅雨ころ、家の中でたまに見かける気持ち悪い虫。
 細長く平べったい体は鱗片に覆われ、頭に長ーい触角、お尻にも触角みたいな毛が生えていて、船虫に似ています。
 起源は古く、ゴキブリより昔からほぼ姿を変えずに存在しているらしいです。
 動きは素早く、やっつけようとしても逃げられることがあります。
 私は虫が苦手なので、見た目だけでもゾワっとして嫌ですが、紙や乾物を食べる害虫というので、とにかく家からはいなくなって欲しいと思っています。

 室内で殺虫剤を使うのには抵抗があった所、ネットで調べると「ラベンダーの香りを嫌うらしい」という情報が書いてありました。
 早速、ラベンダーオイルを焚いてみました。
 お願い、これで出て行って!

「紙魚」…… 気持ち悪い虫なのに名前は洒落ていると思います。実は別称はさらに可愛いくて「雲母虫(きららむし)」「箔虫(はくむし)」っていうんですって。
 しかも英語では「silverfish」。無駄に格好良い。

 あんなに不気味なのに、何ゆえ名前は立派なのだ⁉︎

 



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登場人物紹介

あづき


歴史とロマンスと甘味を好む小さな生き物です。

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