鮎解禁 ー6月28日ー

文字数 584文字

 車で橋を渡っていると、胸まである防水のズボンを履き、長ーい釣竿を垂らした釣り人達の姿が見えました。
 鮎解禁。
 資源保護のため、春まで禁漁となっている「鮎」の漁が解禁されたので、待ちに待っていた人々が川に繰り出したようです。

 ところで、こんな山国にも「漁協」があると知って驚いた事があります。
 海が無いのに、何をしているのかと思ったら、川魚の稚魚の育成・放流、漁場の整備、遊漁者の監視、河川保全などをしているのだそうです。
 なるほど、だから「日釣り券」が売られているのですね。
 小さい頃、川はみんなのものなのに、何の権利があって釣り券なんて売っているのか疑問だったのですが、育てて放流していたのだと納得です。
(怖い人たちがショバ代とってるのか? 思っていた私……)

 日釣り券無しで、鮎を釣ると密漁になるそうです。
 中には悪意があって捕っていく人達もいて、夜中に網でごっそりなんていう酷い密漁のニュースもたまに…… 。
 そんなのが横行すると、漁協の存続も危うくなり、将来に渡って楽しめなくなっちゃうだろうに、と身勝手な密漁者にガッカリした気持ちになります。


 川の中の岩に付いたコケ類を食ベる草食の鮎は「香魚」ともいわれ、川魚なのに生臭さが無く、爽やかな香りのお魚。
 塩を振り、炭火でじっくり時間をかけて焼くと、とっても美味しいです。

 シーズンに一回くらい食べたいなぁ。
 
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登場人物紹介

あづき


歴史とロマンスと甘味を好む小さな生き物です。

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